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あそどっぐインタビュー5日目 その1 「 ヘルパーさんについて(前編)」

今さらだが、あかほしはあそさんが好きだ。
どうしてこんなに好きかわからない。
あそさんが今のあそさんになるまでの道筋もしらない。
だからそれを聞いて、会話して、もっと好きになりたいと思った。

あかほし(以下「ほし」): ヘルパーのKさん元気ですか?(Kさん:あそどっぐとあかほしが初デートした日にいたヘルパーさん。背がたかくややマッチョ)
あそどっぐ(以下「あそ」): Kさんねいまね、うち担当じゃないんだよね。もう1年ぐらい会ってないんじゃないかなあ。
ほし: あらまあ。
あそ: うん、そうそう、他の家に行かなきゃならなくなってね。
ほし: そうかあ。バリバラの「ヘルパーのお仕事(1)オシゴト大解剖」見ました。
あそ: あ〜はいはい、ありがとう!
ほし: ゴキブリえらいタイミングいいですね(笑)(注1:文末参照)
あそ: (笑)
ほし: あれが日常なんですか?
あそ: いや日常やないよ、ゴキブリそんないねーよ(笑)
ほし: (笑)
あそ: 持ってるね。
ほし: ゴキブリくん空気読みましたね。
あそ: めちゃめちゃいいタイミング。
ほし: (笑)
あそ: (笑)
ほし:第2弾の 「ヘルパーのお仕事(2)ヘルパーもつらいよ」濃かったですねえ。見た?
あそ: ほんとね、2回目の方がおもしろかったね。なんか「2回目ちゃんとするから1回目はあそさんで、軽くやります」って。
ほし: そうなんだ(笑)軽い担当。
あそ: 軽い担当。
ほし: あそさんて何人ヘルパーさんがついてるんだっけ?
あそ: う〜んとね、ちょっとしか来ない人もいれたら、14,5人ぐらい。レギュラーの人はね。
ほし: へ〜そうなんだ。バリバラにでてた江島さんがいちばん長いんでしょうか?(江島さん:あそどっぐとあかほしがイケメンゴリラ「シャバーニ」を見に行った日にいたヘルパーさん。バリバラ取材中のあそどっぐの不摂生も静かに見守る)
あそ: わ〜え〜っと・・・いちばん、ではないかな。でもかなり長い方だね。
ほし: 清水さんは何年ぐらい?(清水さん:あそどっぐとあかほしが初めて会ったフリーライブの日にいたヘルパーさん。お顔がキューピーさんに似ている)
あそ: 清水さんの方が長いかな。
ほし: 長いお付き合いなんですね。江島さんは10年くらいになるってバリバラでいってましたね。
あそ: そうなんだわ。清水さんは江島さんより1、2年ぐらい長いかもしんないねえ。けっこう長く来てくれてる人が多いからたすかる。
ほし: 覚えること多そうですもんね、いろいろ。
あそ: そうそうそう。
ほし: 番組に触発されて・・・事後報告の方がイイかなあとおもって黙ってたんですけど、重度訪問介護の資格(注2)が2日間でとれるってことだったんで、取ろうと思ってて。〇〇っていう会社で取ろうと思いきや、対応が遅くて「あれ??」ってなってるところ。
あそ: (笑)
ほし: あそさんは、ヘルパーさんから、ヘルパー資格取るときのことって、聞いたりするんですか?
あそ: あ〜講習で話しに行ったことはあるよ。
ほし: そうなんだ!
あそ: うん、「こういうかんじでやってほしい」みたいな。で、あと、2日研修受けたあとに3時間ぐらい実習があるんよね。
ほし: ふむふむ。
あそ: 研修を終えた人は現場に行くのよね。で、現場受け入れをやったこともあるし。
ほし: そうなんだ。現場実習の方までは知らんかった。
あそ: たしかそうだったとおもう。
ほし: 講師じゃないですか。
あそ: あ、まあうんうん、なんもせんのだけど。
ほし: (笑)そうだったんだ。 あそさんがカッコイイ人だれですか?ってきいたら熊本のおっちゃんだって話してくれたじゃないですか。
あそ: うん。
ほし: で、その方にお会いするとき丸腰もあれだなあって思って。役に立つか分かんないけど、とりあえず取ろうかなって。
あそ: うん。それはなんかうれしいわ、うん。こちらとしては。
ほし: ヘルパーさんの話ききたいなあって思ってた矢先にバリバラで放映されたんで、「あ、そうだった」とおもって。
あそ: あ、ちょうどよかったねえ。
ほし: あそさんの寝るところとか見れたからなあ。
あそ: そうね、あんまないもんね。映んないもんねTVとかでも。
ほし: そうそう、『寝た集』でチラッと見たぐらい。ちょいと話戻るけど、一番長いヘルパーって清水さん?
あそ: そうだね、今はそうかもしんないね。
ほし: 5年以上になってくると、もう10年だろうと15年だろうが変わらんみたいなことってあるんですか?
あそ: ああ〜、かもしれんね。そうね、ある程度なじんでくるとね。
ほし: どれくらいの期間いっしょにいると「一人前になったな」じゃないけど、安定してくるんでしょう?
あそ: あ〜・・・1年は一緒にいないとしっくりこないかんじかなあ。
ほし: あ〜そうなんだ。1年かあ。でも、毎日じゃないもんね?
あそ: 毎日じゃないね、うん。週2ぐらいで1年やって・・・ようやくちょっとしっくりきたかなあってかんじかなあ。
ほし: 人間と人間だもんなあ。
あそ: そうだよねなかなかね、そんなすぐにはなんないよね。
ほし: お互いの緻密な積み重ねがあるわけですね。ヘルパーさん側のセンスみたいなモノもあるんだろうけど、介護される側のセンスみたいなのもあるような気がして。
あそ: あ〜うんうん。
ほし: その・・・「おまかせ」しきれない人とかたぶんいるじゃないですか?
あそ: うん、そうだろうね。
ほし: 「あとはよろしく」感というか。余計なチカラをいれずに脱力して、相手にまかせきることが難しい人もたぶんいるんだろうなあと思って。
あそ: うんうん。
ほし: そこって、そのヘルパーさんからは「お前脱力しろよな」ってオファーしにくそうだから・・・たいへんなのかな。
あそ: そう、よね。そこはなかなか言えないもんね。うん、だからある程度お互いこう・・・ねえ、妥協点を見つけ合いながらやっていくしかないよね。
ほし: ときどきそういうフィードバックし合うような機会ってあるんですかね?ヘルパーと、介助される本人が話し合うような。
あそ: がねえ、う〜〜ん。まあ聞く〜〜・・・のはするよね。「こうしたら疲れる?」とか、「どんなかんじがやりやすいか?」とか、聞くことはある。
ほし: あそさんの側から?
あそ: うん。
ほし: あ〜、聞いてくれる人だったらいいよなあ。
あそ: うん。で、「こういうやり方はやりやすい」って言ってくれるヘルパーさんもいるし・・・うん。そやねえ。
ほし: そうか、そのあたりピタッと合ってくるのが1年ぐらいってことなんですね?
あそ: そうだね。

注1:ヘルパーのお仕事紹介ということで、あそ宅で生活の取材が行われた。あらかた用事を終え「・・・」という空気が漂ったとき、ちょうどゴキブリくん登場。江島さんのナウシカ的精神によって、ぶじ野外へ解放された。
注2:重い障害のある人の地域生活を介護するための資格。「重度訪問介護

次回、「 ヘルパーさんについて(後編)

あそどっぐ
1978年佐賀県生まれ。熊本在住。お笑い芸人。
あかほしあまね
1991年東京都生まれ。『コバガジン』のライター。

前回の記事はこちら 「将棋、何かしらの賢治、そしてリカちゃん

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