#川端康成
三島由紀夫の書簡を読む④ 本当は好きなんだ
滅亡の叙事詩
しまいには「太宰は嫌いだ」とだけ言うようになる平岡公威の、公正なる審美眼がここには現れていよう。正直に語ればこの時平岡公威はやはり太宰治が好きだったのに違いない。
そしてこれが川端康成宛の手紙であるということも面白いところ。
実は太宰治と川端康成の関係は『川端康成へ』で完結しているものではなく、
その後も太宰治から川端康成には太宰らしい訳の分からない手紙が何度か届いてい
滅亡の叙事詩
しまいには「太宰は嫌いだ」とだけ言うようになる平岡公威の、公正なる審美眼がここには現れていよう。正直に語ればこの時平岡公威はやはり太宰治が好きだったのに違いない。
そしてこれが川端康成宛の手紙であるということも面白いところ。
実は太宰治と川端康成の関係は『川端康成へ』で完結しているものではなく、
その後も太宰治から川端康成には太宰らしい訳の分からない手紙が何度か届いてい