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三島由紀夫論2.0

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2022年6月の記事一覧

太宰治の『右大臣実朝』を読む

太宰治の『右大臣実朝』を読む

太宰治の『右大臣実朝』を読む

※私が「読む」という時、その言葉がどれほどのことを意味しているのか、理解してもらうために書きます。

われて砕けて裂けて散るかも

 われて砕けるは良い、裂けて散るのも良いだろう。しかし砕けたものが裂けるだろうか?

 われてと裂けての意味が近いので、音の調べを整えたにせよ、意味が整わなくては秀歌とは言い難い…。

 松尾芭蕉、賀茂真淵、小林秀雄、そして吉本隆明まで

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