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組織内ワークショップで気軽に話し合うために実践した6つのこと

話し合いや会議ってどうやったらみんなが参加してくれるだろう?
会社の研修や組織研修でどんなことをやったらいいんだろう?
そんな悩みをもっている方もいるのではないでしょうか。

今回、とある団体から内部研修のファシリテーションをしてほしいとの依頼がありました。
今後の団体のあり方や進め方について
みんなで話し合いがしたいから、
そのプログラムのデザインをしてほしい!という内容でした。
そのために計画し、実際におこなったプログラムを紹介したいと思います。

会社の研修で何をしたらいいかわからない…
会議をちょっと変えたい!
みんなが参加できる有意義な話し合いをしたい!と、いう方はぜひ参考にしてみてくださいね。


⓪今回の会議の前提

今回の会議では、
○参加者はほぼ知り合い同士
○基本は対面、一部参加者がオンラインでの参加
○今後のことについてみんなで話し合いたいというのがワークショップの目的
といったような前提があります。

オンラインとの併用については、またべつの機会に紹介します。
これらの前提を踏まえて、どのようなワークショップデザインをしたのか、
さっそく紹介していきたいとおもいます。


①実は自己紹介(話し合いの土台づくり)

これはとっても簡単だけど、
意外と盛り上がるアイスブレイクです。
やり方は簡単。
自分の名前を言ったあとに、「実は〜」と、
そこにいる誰も知らないような自分の情報を付け足すだけです!

たとえば「実は空手が得意です」とか、
普段の自分とギャップがあることを言うと盛り上がります。
知っている人の新たな一面が見えるアイスブレイクになっているので、
知り合い同士のほうが楽しめます!

②バズ(話し合いの土台づくり)


次におこなったのも至ってシンプルなワークです。
二人組になって、テーマについて話したり、フリートークをするというものです。
なんだ、そんなことか!と思う方もいるかもしれません。
侮るなかれ!
このワークを打ち合わせや会議の前にいれるだけで、話しやすさがぐんっと変わります!
まずはじめに話しやすい人数で話しておくと、そのあとの会議でも口が開きやすくなるのです。
ぜひお試しを!

ここで一旦お昼休憩。もぐもぐタイム。


③カードで自己紹介(話し合いの土台づくり)

途中参加の人がきたので、
今の自分の気分などに合うカードを1枚選び、
紹介するというワークを行いました。
このカードは、ポストカードや写真など想像力を膨らませてくれそうなものだったらなんでもOK!
ファシリテーターが参加者全員分のポストカードや写真を用意するのが大変なときは、
参加者それぞれの携帯のなかにある写真を見せてもいいと思います。

たとえば
「光が差しているところで寝ている猫のカードを選びました。理由はこれから楽しみだなーという気持ちがあるのと、ちょっと眠たそうな猫と自分が重なったからです。」
というような感じで紹介します。

こちらも、知り合い同士でやっても毎回ちがう結果になるアイスブレイクなので、
おすすめです!
また、それぞれの参加者の今のテンションを知れるので、そのあと一緒に活動しやすくなります。

④田の字法(話し合うための方法)

これは青木将幸さんの『市民の会議術 ミーティングファシリテーション入門』という本に書いてあるワークです。
よく使わせていただいています。
青木さん、ありがとうございます!

模造紙を田の字、つまり4つにわけて、
・今現在この団体のいいと思うところ(左上の□)
・今現在この団体のやだなと思うところ(左下の□)
・未来にこの団体がこうなっていたらやだなと思うこと(右下の□)
・未来にこの団体がこうなっていてほしいなと思うこと(右上の□)
の項目に対する自分の考えをポストイットに書いて、発表してもらいました。

このワークをすることで、
今自分や周りの人がこの団体についてどんなふうに考えているのかを知ることができます。
いいところだけではなく、ここはちょっとなあ…と思っていることも言えるのがいいところですね。
また、現在だけでなく、団体や組織の今後についてのイメージもみんなで共有したいときなどに使うといいワークです。

説明がわかりづらくてすみません。
気になった方は、青木さんの本を見てみてくださいね。

⑤話し合う議題を決める


1つ前の田の字法で出てきたなかで、みんなで話し合ってみたい議題をひとりひとつ選んでもらい、それをポストイットに書いてもらいました。
そのあと、どれから話し合うかを1人3票の複数投票で優先順位を決めます。
優先順位が高くなった順に話し合いをおこないます。

⑥話し合い(議題について時間を分けて話す)

先ほどの投票で決まった優先順位のなかで、
票が多かった2つを今回は話し合うことにしました。
話し合いの土台づくりに時間をかけたことで、
ひとりひとりが意見を言いやすい状態になりました。
なので、基本的に話し合いは、
みんなでひとつの円になって意見を言っていくスタイルでおこないました。


ファシリテーターは、出た意見をホワイトボードに書き、話し合いの流れを整理していきます。
話したそうな人がいる場合や、
意見をあまり言えていない人がいる場合は、
直接「○○さんはどう思いますか?」「いまなにか言おうとしていませんでした?」と発言を促したりもします。


こんな感じの流れで話し合いを行いました。
話し合うためには、ここではどんな発言をしても大丈夫だと思える雰囲気づくりがとっても大事です。
そこを意識して今回はプログラムデザインをしてみました。


いかがでしたでしょうか?
知り合い同士だから大丈夫と思っても、逆に親しいからこそ言いたいことが言えない…なんてことって結構ありますよね。
会社の研修や組織研修、普段の会議で大事なことを話し合うときの参考になってくれるとうれしいです。


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