2023年6月14日(水)
心落ち着きたい時の読書習慣。
この本を初めて読んだのは確か高校3年生の頃。
確かテレビ番組でも特集がされていて、それを見て衝撃を受けて本も読んだ。
私がのちにXJAPANファンになったのはもしかしたらここからかもしれない。
当時日本で人気絶頂だったXJAPANは海外進出を目指していたが、上手くいかずバンドメンバーとの熱量の差などから溝が生まれていた。
そんな孤独を抱えていたtoshiはとある女性に出会い恋に落ち、結婚するが、後にその女性は宗教団体のトップの愛人であり、toshiを団体に引き入れる為に全て仕組まれたものだと知る事になる。
奥さんの紹介で宗教団体の集まりに参加したことが全ての始まり。強烈な暴力と優しい言葉でtoshiの心を破壊し、お金を搾り取る。
生きがいだったXJAPANを「世界中の若者をダメにした悪の権化、諸悪の根源だ」と罵倒し、解散させたのもこの宗教団体の男であった。
そんな意味のわからない奴の事を何故信じるんだ。この本をはじめて読んだときは私ですらそう思った。
でも弱った心にスッとつけ込まれる。
普通ならありえない事が起こってしまうくらい人間の心は一瞬にして崩壊してしまうんだとこの本から学んだ。
結局、XJAPANを解散しろと指示したくせに、お金になると分かった瞬間、
「XJAPANを再結成しろ」
と指示が出たらしい。そこで目が覚めたtoshiだが、気が付いた時には被害額は10億円以上。
自己破産にまで追い詰め、何より失った物はお金だけでなく、家族や友人、メンバーや信頼していた人達全てを失った。
私はこの本を人生の教訓にしている。
この例えは良くないかもしれないが、この出来事を頭に入れておくことで、自分の身を守れる気がするから。
toshiが再結成をしろと言われて、メンバーでありXJAPANのリーダーであるYOSHIKI様の元を訪れた時のYOSHIKI様の心境を語った所がどうしても好きすぎるので書きたい。
幼馴染が変わり果てていく姿。自分が命をかけて積み上げてきたXJAPANを破壊されたと言っても過言ではないのに、こう思えるYOSHIKI様の清らかさと2人の絆には圧倒されてしまった。
辛い経験や痛みが音に表現されているから、私はYOSHIKI様のピアノを聴くと、とてつもない感受性が芽生えるし、やっぱりXJAPANの楽曲も大好きなんだなあ。
なんでいきなりこんな話かと言うと、
数日前、家にゴキブリが出た。
パートナーが怯えて退治が出来ずにあたふたしていたのを見かねた私がゴキジェット片手に退治し、処分した。そのまま寝ようとしたとき、ふと数年前に山奥に住んでいた仙人の言葉を思い出した。
「虫なんか何も怖ない。ほんまに怖いのは人間や。虫なんかワシらより体も大きくないし金を欲しがるわけでもない。知らん男にはホイホイついていくくせに何を怖がっとんや、アホか」
その言葉を思い出した瞬間、「ほんまに怖い人間の話.....toshiの洗脳の話!!!!」
夜間のゴキブリ退治からここまで話が連動する私なので、今なら洗脳されそうになっても「あの本の展開や!!!!!」と自分に言い聞かせることが出来るのかもしれない。
そう言えば、ゴキジェットがなくてマジックリンで退治したな。
おわり
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