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TKO×浜口倫太郎 「転落」

今回昨日読み終わった本が何気に今年イチ面白かった本の読書感想文です
(※一部ネタバレ含みます)

芸人「TKO」の人生の全てを語る1冊「転落」


読むまでの私はTKOのことをあまり知らなかったし、なんなら不祥事を起こした人達。の印象しかなかった。ふとしたきっかけで読んでみることに。

▽あらすじ
1. 出会い
2.若手時代
3.   東京進出
4.  ペットボトル事件
5. 投資詐欺問題
6. 2023年現在

1.出会い

2人の出会いは14歳の頃。2人の無邪気な少年たちのほっこりする出会い方と、しょうもないあだ名で呼び合う感じにほっこり。(ちなみにあだ名は金玉がでかいから「金さん」エロいから「エロ」)
なんで幼少期ってあんなにしょうもないあだ名を付けるのか…。
大親友と芸人を目指し始める夢と希望に溢れた時期が描かれていた。

2.若手時代

若手芸人時代の苦悩や人気絶頂期だった頃の話。2人の仲がギクシャクし始めたり、後輩芸人に抜かれたり。親の介護などの家庭の事情がある中でも夢を諦めず、不安定な仕事で生き延びていく2人の様子が記されていた。

3.東京進出

仕事も激減し、窮地に追い込まれた2人は、覚悟を持ち5度目の東京進出を試みる。
「東京で1年売れなかったらキッパリやめる。」
その覚悟で30代半ば、もう若くない2人は挑戦を挑み、死ぬ気でやった結果、東京でブレイクを果たす。

4.ペットボトル事件

仕事も安定してきた頃、すっかり中堅芸人の立場となった時木下がとある事件を起こす。「後輩にペットボトルを投げつけた。」仲間内の討論で起きたことが、世間には「パワハラ」と報道され、一気に大炎上。この事をきっかけに木下は事務所を退所することになってしまう。

5.投資詐欺問題

東京進出後、経済的にも安定していた木本は、とあるきっかけから投資にハマっていた。また、相方の事務所退社後、仕事も半減していた事もあり、ますます投資の沼にハマってしまう。その結果、損失は4億円まで登り、世間を騒がせるニュースとなってしまう

6.2023年現在

結果、2人とも事務所を退所することになった今、2人が思うこと、数々の経験をそて今何を思うのかが書かれている。

感想

こんな波瀾万丈なことある?フィクション作品かと勘違いするほど運のないおじさんたちの人生はもう読み応え抜群すぎて、TKOの好き嫌い関係なしにこの本が最高に面白かった。

個人的に好きな部分は、相方であり親友の長所である部分(木下の場合だと、遊び好きで交友関係が広い所。木本の場合は社交的でたくさんの方から信頼されている所。)が時に裏目に出てしまう所。

あと伝説のさんまのお笑い向上委員会でのかしわ餅の会。

かしわ餅の会、本当に面白過ぎて今思い出しても笑えるくらい好きなんだけど、本人にとっては黒歴史でしかないみたいで、それまた切ない。

でもごめんなさい、かしわ餅めちゃくちゃ面白かった。


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