成瀬は信じた道をいく

成瀬シリーズ第2弾！

特技はけん玉と
人の名前と顔を一度見たら忘れない事。

前作から学んだ成瀬知識をふまえて読むと
更に面白くてスラスラ読んだ。

個人的にクレーマーの話が好き。
"クレーマーにもクレームをつけている"
"言いがかりをつけて憂さ晴らししてる"
この自覚がある人もいるのか。
と思わず関心したし、斜め上のアプローチで
そのクレーマーを味方につける成瀬
マジで強い。

大晦日にけん玉で紅白歌合戦出場
こんな友達がいたらどんなに人生楽しいことか
もはや島崎が羨ましいレベル。

そんな成瀬が人気者になっていくたび
少し嫉妬のような感情が芽生えたり
寂しくなったりする島崎の絶妙な人間味と
すごい共感できる

例えるならずーーっと毎日2人でいた友達が
クラスが変わった瞬間違う友達と
仲良くしてるのを見かけた時、みたいな...

好きなバンドを推してたら、
いつの間にか売れてしまって
遠い存在に感じてしまうみたいな....

まあとにかく、
今作は両親の描写が多かった事と、
成瀬の魅力に惚れてしまった人達も
たくさん出てきて面白かった。

ちゃんと読んだ事ある人と
滋賀に行って聖地巡りがしたいな

そして、コンビーフは美味い。

『成瀬は信じた道をいく』 宮島未奈 | 新潮社