スタートアップのマーケティング担当者が広報について学ぶ
スタートアップでBtoBのマーケティングに携わって約1年。BtoBマーケティングは初めてで、がむしゃらに仕事をして1年が経とうとしている今、ふと「広報とマーケティングとブランディングって何が違う？」という疑問が湧きました。
なので今日は「広報」について、マーケティング担当者の視点で分かったことをまとめてみようと思います。まだまだ勉強中で、全てが言語化できたわけではないので、少しずつアップデートできればと。
広報とマーケティングは何が違うのか
まず本を3冊読んでインプットしたうえで、ChatGPTに表にまとめてもらった。
自分なりの解釈として、広報は世間からどう見られているのか・どう見られたいのかをコントロールし、双方向のコミュニーケーションを通じて長期的な関係構築をすること。
マーケティングは一方向であり、特定の顧客に対して認知を獲得し、リード獲得・売上向上を行うこと。
広報は、メディアの露出数や露出した結果の反応（定性情報）、その先行指標としてプレスリリース数やメディアへのアプローチ数・コミュニケーション数がKPIとなる。
マーケティングは、リード獲得数や商談数がKPIとなる。
なぜ広報が重要なのか？
スタートアップは無名であることが多く、特にBtoB領域ではメディアに取り上げられる機会が少ない。（メディア露出が全てではないが、認知度を測る分かりやすい指標として）
数多くのスタートアップが、誰にも知られていないことを前提にマーケティング活動を行う必要があるが、やはり「自分たちはこうです」といった一方的な宣伝は、今の時代にはなかなか響かない。それよりも、広報活動を通じて第三者から「A社はこうである」と紹介してもらった方が、信頼度が高まる。
ここはブランディングにも通じるところがあると思う。
広報の役割は、第三者が自社をどう見るかをコントロールし、「A社はこうである」と紹介された際に、誤解やネガティブな印象を避けることである。
例えば新聞の記事に取り上げていただくと、認知度が高まり、講演依頼やテレビ・ラジオ出演といった好循環が生まれることがある。これはマーケティング活動だけでは達成が難しく、広報活動が欠かせない。
広報とマーケティングは被る部分がある
前職は、日系大企業に勤めていたこともあり、自事業に関する広報は、会社の広報部に依頼していた。さらに依頼する範囲は限られていて「プレスリリース」を出す時だけ。
これが正しい状態であったのかは不明だが、事業広報＝プレスリリースを出すという印象が強く残っていた。
その後、転職してスタートアップでBtoBマーケティングを初めて担当することになり、右も左も分からず事業成長のために必要な施策企画・実施をしていた。
今回、広報の勉強をするまで全く気づいていなかったが、マーケティングだと思っていた施策が、実は世間的には広報の役割ということが分かった。広報とマーケティングは、目的やターゲットが異なるとはいえ、重なる部分があることを実感した。
このことが分かったからといって、すぐに現在の業務を広報に依頼するわけではないが、特にスタートアッでプは「ひとり広報」「ひとりマーケティング」の状態が多いため、より一層の連携が必要であると感じた。
新たに始めようと思ったこと
ネタをつくる
広報＝プレスリリースという認識が強かったが、プレスリリース1つにしても多くの種類があることが分かった。
新サービスリリースや導入企業の発表だけでなく、例えば、調査レポートや特定のマイルストーン（例：導入企業が何社になった、利用ユーザー数がいくつになった等）、季節性など自らがつくりにいき、情報をネタにするといったことが必要。
とにかく発信する
無名のいちスタートアップが、会心の一撃みたいなプレスリリースを出しても誰も見てくれないし興味ない。とにかく（質も大事だけど）数を打って、目に触れる機会を増やす必要がある。
プレスリリースを毎週出していて、出し過ぎかな？と思っていたけどそんなことはない。出せるだけ出すし、コンスタントに出し続けることが大事。
あらゆる機会・接点を利用する
マーケティング活動では、展示会に出展したり、イベントに登壇したりする機会がある。その施策と広報を連携させることが必要である。
例えば、名古屋の展示会に出展する際、名古屋にいる記者やメディア関係者の方にお声がけして、展示会に招待する。導入記事を出すのであれば、主要メディアだけでなく、地方新聞や業界紙にも情報提供を行うなど。
こういった観点は全くなかったので、あらゆる機会を利用していきたいと思った。
これから
まだまだ広報に対しては知識不足・経験不足であるため、会社の広報担当とコミュニケーションを取りつつ、マーケティング担当も広報の観点を持って物事を見れるようにしていけたらと感じた。
おすすめの本や記事、SNSでフォローしておくといいよ！といった情報ありましたら、教えていただけると嬉しいです！！
読んだ本
広報・PRの実務
ひとり広報の戦略書
BtoB広報 最強の攻略術
読んだ記事
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