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【8ヶ月間の実例】マーケチームの中で広報PRをやってみてわかったこと

皆さんの会社では、組織のどこに広報PRを置いていますか?

広報PRの役割を組織のどこに設置するかは会社やフェーズなどによってさまざまなパターンがあります。私自身キャディで5年半いる中で、いろんな広報機能の設置パターンを経験してきました。

社長直下から始まり、そのあとは管理部、採用チーム、マーケを行ったりきたり

広報に従事している時はそのほとんどいわゆる「ひとり広報」でやってきたため、その時々の全社フォーカスによって機動力高く柔軟に配置が変わってきたような変遷です。(正直変わりすぎて、一つひとつちゃんとは覚えてないですが。w)

主には管理部・人事(採用)・マーケの3部門がメインでしたが、昨年10月からPRに戻ってきてからは、Drawer事業本部のマーケティング&
インサイドセールス(IS)チームに所属しています。

ISとの連合軍になっているためチームはなかなかの大所帯なわけですが、個人的にも3年以上ぶりにマーケ配下、しかもかなり本格的な(数十人の)チームの中で8ヶ月ほどPRをやってみて、改めてそのメリット/デメリットが見えてきたので少しまとめてみようと思います。

広報PRをマーケ配下にするメリット

短期間で大きい成長が求められるスタートアップ広報にとって、優先度が高くなるPRの役割はサービス(プロダクト)広報か採用広報(orしばしばその両方)になるケースが多いです。キャディでも実際そうでした。

特にプロダクトを伸ばすことはスタートアップとっては死活問題。当然そのためにマーケティングが必要とされますが、認知や信頼を獲得していくサービス広報も同様です。近頃はこのマーケと広報の協力が以前よりも重要になっていると感じます。

スタートアップ、中小企業向けの広報戦略をまとめた新刊「小さい会社の広報大戦略」著書であるリープフロッグCEO松田さんも以下のように述べています。

ただし、昨今では、広報部とマーケティング部の仕事の垣根がなくなりつつあります。インターネットやSNSの浸透などによって、今の生活者は同じ企業のさまざまな種類の情報に同時に触れています。これらの情報の整合性を保つ必要性があるほか、マーケティング施策と広報施策を上手に融合させることでの相乗効果も期待できます。両者の連携が非常に重要なことから、今では一人の責任者の元で両方の機能を持つ部署を作る企業も増えています。

「オフィスのミカタ」松田純子氏コラム

キャディはBtoBですが、この両者の連携でお互いの施策の成果を最大化できると感じてます。
例えば、以下のようなケースです。

事例取材チームとの連携

現在CADDi Drawerのユーザー企業様の事例取材記事を強化しており、今25記事ほど公開されてます。

一般的にマーケやCSが実行するケースが多いように思いますが、キャディでは企業によってマーケとPRで分担しています。CADDi Drawerのユーザー企業様は全国津々浦々にあるため地方に飛び回ってるのですが、それに合わせてローカルメディアの開拓やその地元企業のDX事例を提案したりなど、PRが担った方が良いケースも多いです。すぐに露出に繋がらずとも、関係構築をしておくことでその後ご協力依頼時のしやすさも大きく変わってきます。

イベントチームとの連携

マーケチームでは大小・オンライン/オフラインさまざまなイベントを行っています。
コロナ禍で本格的にスタートしたウェビナーは、最近では外部登壇の方とのコラボにも力を入れていて、各回数百人規模の方にご参加いただいています。

年一回開催している製造業DXを啓蒙・推進する大型カンファレンスも2回のオンライン開催を経て、今年初めてオフラインでの開催に挑戦しました。

また、製造業に従事される方を集めた地方でのリアルイベントにも力を入れていて、東京・大阪・名古屋などで開催しています。先日は初めて富山でも開催させていただき、大変盛況でした。

PRではこういったイベントと連携し、メディア招致を行ったり、代表インタビューをアレンジしたり、登壇企業様の事例をローカルメディアに紹介したりなど動いています。

プレスリリースなどの発表もできるだけそのイベントに合わせて公開できるようにアレンジすることで、双方にその効果を活用できるような取り組みもしています。

展示会チームとの連携

マーケのリード獲得施策として大きいものの一つに展示会への出展があります。キャディでも毎度大きいブースを出して、かなり力入れてやっているんですが、イベント同様、展示会もなるべくメディアさんとの接点を作れるように動いています。
特に展示会ではデモ機を使ってその場で触って体験いただける機会でもあるので、地方に行った際などは、新規開拓したメディアさんにブースに来訪いただいたりなど働きかけを行なっています。

その他もいろいろ

他にもコンテンツ制作チームと連携し、PRで仕込んだ発表を顧客へのDMやオウンドメディアのコンテンツとして活用したり、広告チームと連携してペイドと合わせてオーガニックの露出を採りに行ったり、事業企画やPdMチームと連携して機能リリースやその他の発表ネタの開発を行ったりしています。

広報PRをマーケ配下にするデメリット

サービス広報をする上では上記のような利点がたくさんあるため、私としても未だかつてないくらい動きやすい!と感じることばかりなのですが、とはいえそこにフォーカスする反面のトレードオフ(捨ててること)もあります。

その一つが全社的なコーポレート広報機能です。
広報専任がひとりという状態だと、マーケ所属とはいえ、全社的なコーポレート広報・危機管理広報分野において何もしなくていいわけでは当然ありません。
対外的なロゴ利用の確認、社員の登壇、公開資料の確認、事例やインバウンド取材、問い合わせ、社員ブログの確認などなど、日々発生することは山ほどあります。それぞれの対応レベルにおいて、やろうと思えばどこまでもできるのですが、それをやっていたら時間がいくらあっても足りないため、以下のような取り決めを持ってできるだけ省エネで回るようにする、ということが必要かなと思っています。

・対応ルールを決める(依頼方法・窓口を整備し、必要な期限を定める)
・最低限見なければいけないことのみに絞る(ブランドとして守りたいことや、事業活動上コントロールすべき情報など)
・採用広報は人事側で設置するなど、他部署/チームと連携・協力をする

特にPRが組織化されていない状態であれば、これらのことはどこまでやるかを決める、逆にいえば「やらないこと・優先度を落とすこと」の線引きをちゃんとやるということとセットでやらないと、結果忙殺されてるけど結果は出ない、という辛い状況になってしまいかねません。

あとは手間がかかりますが各種問い合わせごとのルールとガイドラインを地道に整備して、全部フルカスタマイズで対応しなくても、「ここ見ればわかる」状態を築いていくことも大事ですね(全然できてないけど・・)。

まとめ

デメリット(というかトレードオフ)についても触れましたが、私としてはスタートアップでサービス広報を強化する上で、その機能をマーケ配下に置く(もしくは近接した建て付けにする)ことは、実際自分でもそのように動いてみて、PRの成果を最大化しやすいですし、マーケ側にも良い作用として還元できることがたくさんあるなと実感しています。

前Qはその結果としてMVPもいただくことができました。3ヶ月の成果というよりはこれまでの積み上げてきたものの通過点としての結果だと思ってますが、MK&ISチームにいなかったら絶対に実現できていなかったことだなと思います。感謝。

あとは純粋にチームで仕事をするのは楽しいし、マーケと広報PRの化学反応の可能性はまだまだありそうだなと思っているので、固定観念に捉われず今後もいろいろと模索していきたいところです!

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