操作の練習をした事がある人こそ知っておいた方がいいAEDの事
ども!長野県長野市にあるフィットネスクラブの支配人をしているこばやしです。クラブは善光寺まで歩いて行ける距離にあります。シニア向けのフィットネスクラブや子ども向けスイミングの運営をしたり、万が一の時に役立つ救急法の普及活動もしています。学生時代水泳部からの水泳経験を生かして、プールでレッスンもやっています。
競合ひしめく長野市のフィットネス業界でどこも生き抜くことに必死だったところにコロナの追い打ち。「選択と集中」でこの荒波を乗り切ってやろうと今年1月にシニア向けクラブにコンセプトリニューアルオープンしたフィットネスクラブのお話です。
今回は、救急法のお話で、AEDの使い方が変わるよーというお話です。
もうすでにおなじみのAED。心停止になったときに、電気ショックを行ってくれるマシン。ウチのクラブにも当然ありますし、駅やコンビニ、学校やバスの中にも、ありとあらゆる場所に普及しています。
日赤救急法指導員のこばやしが、簡単にAEDを説明します。
1 AEDについておさらい
AED(Automated External Defibrillator/自動体外式除細動器)といい、突然の心停止による、心室細動を正常な動きに戻すために電気ショックを行う機器。医療従事者のみならず、市民でも扱えることが特徴。心停止により脳への血流が滞り、致命的な脳機能障害に陥ることを防ぐ。心停止からいかに早く電気ショックを送るかが重要なポイント。
ちなみに、ウチのクラブはフロント前に置いてあります。
現在普及しているAEDや、救急法で教えてもらうAEDには、ショックボタンを有してありますが、この度、そのボタンを有さないAEDの製造販売が開始されました。これから導入されるAEDにはおそらくこのボタンがないタイプが普及されていくと考えられます。
自動化になることで、今まで扱ったことがある方が特に混乱するんじゃないかなーと考えています。
そこで、今までのAED使用法をおさらい
2 従来のAED使用法
①AEDの準備
ポイント AEDを取りに行ってもらっている時に胸骨圧迫をやめない事。
②電源を入れる
ポイント 手順を学んでいる方に多いミスは、その後のパッドの貼り付けが頭に浮かび、電源を入れるをすっ飛ばしてしまう事。フタを開けたら自動で電源が入るタイプも多いが、とても重要な手順。電源が入っていなければ、当然電気ショックが行われない。
③とにかく音声を聞く
ポイント AEDがしゃべってくれるので、一言一句間違わないように順番通り丁寧に行う。
④電極パッドを貼る
ポイント パッドに描かれているイラスト通りエアポケットができないように密着させることがポイント。基本の場所を踏まえた上で、そこ画の貼り付けが難し時は、心臓を挟むように貼っているかどうかが大切。適切に貼れていないと元も子もないので注意。
⑤あとはAEDに任せ、電気ショックを行うまでは胸骨圧迫を続ける。
⑥ショックが必要ですの合図で電源ボタンを押す。
⑦電気ショック後、音声の指示で胸骨圧迫を継続する。
⑧救急隊などの医療従事者に引き継ぐまで続ける。
ポイント 119番通報から救急車が来るまでの平均時間は8分です。場所にもよりますが、心肺蘇生を続けたら、医療従事者に引き継ぐまで頑張る!
⑨救急隊が来ても、AEDをはがさない。
3 今回変更点は
この基本の流れを抑えた上で、今回⑥の工程が自動化されます。
⑥の工程で、除細動が必要と判断された場合は、カウントダウン(例 スリー、ツー、ワン)またはブザーの後に除細動ショックが実施されます。
ここで注意!
除細動が必要になった場合、自動的にショックが始まってしまうので、傷病者から離れる事。
これをしない場合は、救助者などが放電エネルギーにより感電する恐れがあります。また、傷病者にも、適切なショックがなされない場合があります。
様々なものが自動化されていますが、ポイントを知ったうえで取り扱わないと逆に失敗することがあるので注意が必要ですね。
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