見出し画像

いままで読んだアジャイル本 vol.5

以下で投稿したシリーズの第5弾です。

今回はアジャイルの開発手法ではなくて、アジャイルムーブメントとして目指してる「相互の信頼と尊敬にもとづく価値観の集合であり、人を中心とした組織モデルの推進、コラボレーション、そして働きたいと思えるような組織的なコミュニケーションの構築」をしていくにはどうすれば良いか悩んだときに読んだ本を紹介してみようと思います。

スクラムマスターになって1年目くらいのときにManagement3.0という研修に参加して、そこでコミュニケーションやモチベーション、自律性の大切さについて改めて感じて手に取った本。それまで「やる気」についてあまり深く考えたことがなかったけど、この本を読んで生理的動機付け(モチベーション1.0)と外発的動機付け(モチベーション2.0)、内発的動機付け(モチベーション3.0)の違いについて理解することができ、アジャイルが目指しているものはモチベーション3.0の状態なんだと深く共感した一冊。

こちらは元ユニクロの史上最年少上席執行役員が2022年に出版した本。実はこの著者とはプライベートでの知人で30歳くらいの時にスノボやキャンプ、飲み会などで一緒に遊んでたので手にとってみたんだけど、結果としてすごくこの「悩みは欲しがれ」という姿勢がスクラムマスターの職責とすごく通ずるところがあると気づき、開発メンバー全員と1on1をやってみてAgile Japanに登壇するきっかけとなった本。すべてのスクラムマスターにぜひ読んでもらいたい一冊。

「悩みは欲しがれ」を読んでみてLeSSの3チームのメンバーと1on1をやってみようと思ったものの、それまで1on1というものをやったことが一切なくてやり方が分からずに読んでみたのがこの本。世の中の1on1の本はほとんどが上司と部下での1on1を想定して書かれていることが多いけど、その中でもプライベートでも活かせるような内容もあったので手に取ってみた。それまで全然意識してなかった傾聴ということの大切さと難しさ、奥深さを知ることができ、実際1on1を始めるときに参考になった一冊。

こちらはスクラムマスターをはじめて2年目くらいの時からアジャイルのカンファレンスに参加するようになって、そこで何度か紹介されていたので気になって読んでみた本。
人間関係において「私とそれ」といった対立を生むような関係性になることがあるけど、それを不要な対立を避けるための行動である「対話」を通じて、「私とあなた」の関係となれるような方法が様々な事例を通じて紹介されている。
まず、対話においては両者のナラティブ(物語)が存在していることを認識し、もし対立が発生した際にはこちらとあちらの溝を見つけ、その対岸に渡ってみてそこに橋をかけていくといった内容は、1on1でも重視される相手の立場になって物事を考えていくという手法と通じるものがあると感じた。
こういったスキルも組織の様々な悩みや課題に向き合っていくスクラムマスターには必須なスキルであるということが感じれた一冊。

ということで・・

スクラムマスターになって4年弱で読んだアジャイル関連の本はこのくらいだったので、一旦ここまで。今回、こうやってあらためて立ち止まってふりかえってみると、色々な本を読んだなぁと思う反面、まだまだ読めてない本もたくさんあるなぁってのと、けっこう内容忘れているのもあって良い機会になったなと。やはりアウトプットは大事だなとしみじみ。
こんな自分のためのアウトプットだったけど、アジャイルやスクラムに興味を持ってるひとの何らかしらの参考にもなっていたら幸いです。また何冊か読んだら再開しようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?