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腰椎レントゲンのみかた

はじめまして
理学療法士のこっさんと申します。
今回は、腰椎レントゲンのみかたについてまとめました。
基本的な所をまとめたため、新人・若手セラピストのお役に立てればと思います。

レントゲン画像を見ることは、患者さんの状態を把握するために必要となってきます。画像と症状が一致しないことも多々ありますが、現状を把握することが重要になります。

※画像に関しては、患者さんの許可を取ってあります。個人は特定できないようにしてありますが、無断転用はお断りさせて頂きます。

スライド2

レントゲンは大きく3つの方向から撮影されます。


スライド3

正面画像では、前額面上での変形や側弯の程度が確認できます。

スライド4

スライド5

異常所見としては、側弯や変形がみられます。
Cobb角を求めることで側弯の程度がわかります。
10°未満が正常とされ、25°を超え今後も進行が予想されると装具療法の対象となります。45°を超えると手術療法の適応になります。

側弯の程度を確認する際に弯曲だけでなく、椎弓根の回旋がどの程度起きているかを確認する必要があります。


スライド6

側面画像では、変形の有無、椎間孔の狭窄、椎体の位置、椎間板腔の大きさをチェックしていきます。

スライド7

椎間孔に関しては、狭窄のほかに周囲組織の石灰化や骨棘もの有無も確認していきます。


スライド8

射位画像は分離症が疑われる場合に撮影されることが多いです。

スライド9

分離症の場合は椎弓根での連続性がなくなり、犬の首輪サインがみられます。この状態は終末期とされ、骨癒合が困難な状態です。
初期の評価にはMRI、CTでの評価が必須となります。


簡単ではありますが、腰椎レントゲンのみかたをまとめされていただきました。異常所見に関しては、更新をしていく予定です。

今後は頸椎のレントゲン、腰椎のMRIなどを考えています。
また、腰椎の解剖等もまとめていけたらと思っていますのでご参考いただけると幸いです。


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