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子どもの入学式をセルフでやってみたら、けっこう楽しめた

(この投稿は式典参加についての是非を述べるものではありません)

息子が小学校へ入学しました。色々考えて、我が家では学校での式には参加せず、家族で手作りの入学式をやってみました。これが思いのほか楽しかったので、何をどうやったのかを書いてみますね。

入学式当日、息子に「入学式に出るのは止めておこう」と告げても、何度も何度も「ぼく、行きたい!」と訴えてきます。親も楽しみにしていたんだよ。。。しかし何とか彼の願いを叶えつつ、感染のリスクを最小化する方法は無いものか。考えを巡らせてみよう。

「子どもは入学式に行きたい」
→「親としては入学式は人が集まるのでリスクを避けたい」
→「人が集まらない入学式は? そんなものは無い」
→「無いなら作ってみるか」
→「複雑なことはいらない、必要最低限の条件を揃えればできるのでは?」

よし、何だかやれそうだ! 入学式、自分たちで作ってみよう!

以下、やったことです。

入学証書を作る


式典といえば、まずは受け渡せる賞状的なものが必要でしょう! でも家にはブランクの賞状なんて無いです。それなら、作るしかないですね。 

ある程度丈夫な紙を探します。あったあった、子どもの画用紙を2つ折りにして、マジックで「入学証書」と書きました。ヘタな字だ。でも、良いのだ。

娘や奥さんには息子の似顔絵を書いてもらい、入学証書にペタッと貼る。まだ少し寂しいので、折り紙を桜の花びらの形に切って貼る。これだけでだいぶ雰囲気が出てきました。

手紙を書く


入学証書の中には何を書こうか。見開きにしてみると、表紙に書いたマジックの文字が滲んでいて、直接文章を書くのは難しそうです。それなら便箋に書いてから貼るのはどうだろう? 我ながらなかなか良い考えだ。

せっかく便箋に書くなら、ありきたりな「ここに入学を証する」的なものではなく息子への気持ちをしたためてみよう。

改めて、自分はこの機会を通して彼に何を伝えたいのか。じっくり考えていると息子から「読み易いようにひらがなで書いてね!」とリクエスト。おお、ひらがなで書けば繰り返し読んでもらえるのか。それは書き甲斐がある!

着替える


手紙を書き終わり、式の雰囲気を出すためにはファッションも重要だよね、と寝起きのオッサンは、ワイシャツ、スーツ、ネクタイにポケットチーフまでフル装備のオッサンに変身しました。それを見て「僕も小学校の制服着る!」と息子。すると奥さんも釣られてドレスアップし、ずいぶん華やかになりました。

場所を選ぶ


ここらの地域は外出自粛要請は出ていないものの、人がいない場所(野外)を選びます。そうだ、高台にある桜並木の美しい公園はどうだろう。みんなで車に乗り込み向かいます。すると幸い、誰もいません! よし、ここで開催しよう。

式っぽい手順を踏む


さらに「入学式感」を出すため、名前を呼ぶ、返事をする、お互い礼をする、などの動きはきちんとやることにしました。祝辞(息子への手紙)は、少し恥ずかったけど朗読しました。

そういえば息子に手紙を書くのも、それを自分で読んで伝えるのも初めてだ。自然と力が入ります。息子は、ちょっと不思議そうな顔で朗読する私を見ていました。

入学証書を渡した後、息子は嬉しそうに自分で声に出して読んでくれて。それを見て私も素直に嬉しかったですね。ただ夕方になって「入学証書に何て書いてあったか覚えてる?」と聞くと「わすれた~!!」

まあ、そんなもんだよね。

とにかく、桜も見事だったし、息子の晴れ姿を見ることもできた!

手作り入学式でやったことを振り返ると、「核となるアイテム(今回は入学証書)を作る」「雰囲気作りに一手間かける(ファッションや式典ぽい手順など)」に集約される気がしてます。これ、仕事でもどこかの場面で応用できるかな!? できないか、いやどっちでも良いや。

そういえば、私が子どもの頃に実家で「家族マラソン大会」をやったことがありました。オヤジはこの大会に相当気合いを入れて臨んでおり「家族の最優秀選手」というプレート入りのトロフィーを準備してくれました。優勝してオヤジからトロフィーをもらった時、とても嬉しかったことを思い出しました。

息子が大きくなった時、どこかのタイミングで「小学校の入学式、普通とは少し違ったけど楽しかったな」と思ってもらえれば、これ以上のことはありません。

思いつきで始めた「セルフ入学式」ですが、気付けば息子へ思いを伝える場になっていました。読んでくれた皆さんにもこの投稿が何かのきっかけになれば、とても嬉しいです。

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