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シェルターのようなもの
秘密基地と呼んでいた気がする。
幼い頃、布団をかぶって身体の回り数センチの空間を自分のテリトリーにするのが好きだった。
自分の部屋がどうしても欲しくて、押し入れに籠ることから始まり2畳の物置部屋が中学生くらいまでの自分の部屋だった。10代の頃、初めて自分で借りた部屋は4畳しかないとても狭い部屋だったけど、それでもこれが自分の部屋なんだと思えた。
いつも場所を求めている気がする。
小さい頃、空き地に穴を掘ってそこを友人達と秘密基地と呼んでいた。ある日強い雨が降って呆気なくその場所は流されて、どこにも居場所なんてないんだと思った気持ちを覚えている。
そんなことを思い出した。その場所にあるもので体を覆う、空間を作る。それは一時でも気休めかもしれないけれど私達にとって秘密基地になり、シェルターになり得るかもしれない。
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