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腕の中のたくさんの花束
今年の桜は気がついたら散っていた。展示があったり、久しぶりに海外での仕事があったりなんかで慌ただしくしていた。
俺が家にいないと猫は不満そうだし、俺も猫とゆっくり出来ないのは嫌だ。
春は嫌な記憶が多いからあまり考えすぎないようにしている。まだまだ俺は俺自身に囚われている、執着のように写真はまだぎりぎり続いている。写真を撮ることも編むことも楽しさなんて、とうになくなってそれでもなぜやめないのか俺自身全くわからない。
でもまだ続いている、春にかけられた呪いが解けない。
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