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竜にかかわる薬まとめ(辰年)
あけましておめでとう、と書きそうになりましたが、1月も中旬でびっくりしています。薬剤師のK,Oです。
今年は辰年ということで、龍(竜)にかかわる薬を集めてみました。
ぱっと思いつくだけでもけっこうあり、まとめていて楽しかったです。
日本薬局方に収載されている生薬
現在、日本で「薬」として認められているもの。
リュウコツ(竜骨)
当然、龍の骨ではありませんが(それはそれで夢があるけれど)
古くから使われる生薬の一つで、基源は古代大型哺乳動物の化石化した骨。
「そんなものまで薬にするの!」とちょっとビビります。
![](https://assets.st-note.com/img/1705331901770-705YIW9QfL.jpg?width=1200)
調べてみると、現在はシカや牛、馬、豚などの化石が使われているそうですが、昔は恐竜の化石も使ったとか。(考古学者に怒られそう笑)
リュウタン(竜胆)
龍の胆のうぐらい苦い、という名前の薬。
胆のうってそもそも苦いのか?という疑問もあるかと思いますが、例えば熊の胆(くまのい)という生薬はとても苦いことで知られています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127760380/picture_pc_e40db0bbd5a23d2d7945ad4b54624304.png?width=1200)
リュウノヒゲ(生薬名:麦門冬)
植物名はジャノヒゲ。漢方薬で咳止めとして活躍。
![](https://assets.st-note.com/img/1705331138739-kBarJ2huY5.jpg?width=1200)
ジャノヒゲはヤブランに似た植物ですが、中国や韓国では両方とも薬になるそうです。
リュウガンニク(竜眼肉)
竜の目玉っぽい実をつけるムクロジの仲間。
![](https://assets.st-note.com/img/1705331404522-SZjz0CJTSM.png?width=1200)
RPGゲームに登場しそうな見た目をしていますが、滋養強壮作用があり、神経虚弱に使います。
有名な漢方処方の加味帰脾湯などに含まれています。
その他の生薬(薬局方に収載されてないもの)
現在の医療には使われていませんが、調べると色々ありました。
・リュウノウギク(竜脳菊)…キクの仲間。
・リュウゲソウ(竜牙草)… キンミズヒキ
・リュウキ(竜葵)…イヌホオズキ
・リュウケツ(竜血)…何であるかは所説あるが、赤みを帯びた固形物質。
龍に関わる薬をまとめてくれているサイトがありました。参考までに!
https://www.eisai.co.jp/museum/herb/familiar/dragon.html
龍に関わる植物も調べてみても面白いかもしれないですね。
漢方薬① 小青竜湯
水っぽい鼻水がでる場合によく効く漢方薬。(風邪薬としてご存知の方も多いのでは?)
最近では抗アレルギー作用があることで、花粉症にも使われます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705309439404-WPOMWIagPY.png)
名前は中国の四神(朱雀、玄武、青龍、白虎)から由来。
中国医学の思想の名残で、名前的にも強くて、よく効きそうですよね。笑
漢方薬② 竜胆瀉肝湯
泌尿器や生殖器の炎症性疾患に用いる漢方薬。
先述の竜胆が主薬となる漢方ですが、胃薬ではなく患部の熱感をとる目的で配合されています。
他の生薬を組み合わせによって、役割(効能)が変わるのも面白いですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1705309518548-OutUrSmPGf.png)
龍角散
のど飴で有名な龍角散。
漢方薬っぽい名前ですが、じつは100年前に生まれた比較的新しい薬です。
(1000年以上の歴史のある漢方薬と比べるとまだまだひよっこ)
![](https://assets.st-note.com/img/1705309591999-Nk750aXkLQ.png)
まだまだ探せば他にもありそうですね。
こんなのもあるよ!というのがあれば是非教えてください。
そんなこんなで今年もよろしくお願いいたします。
ではまた!
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