愛能う限り 『母性』を通して
昨年の秋、母と公開直後の映画『母性』を観に行った。
その時はなかなか話が飲み込めず、娘よりも母を愛し続けるルミ子を恐ろしいと思うだけだった。
でも物語の最後、清佳が「女には母と娘の2種類いる。いつまでも誰かの娘でいたい人間もいる」と言っていて、その時だけは「私も娘でいたい人間かもしれない」と思い、ちょっとだけ怖かった。
今日、母性の原作、湊かなえの小説を読み切った。
2回この物語に向き合って気付いたことがある。ルミ子にとっての母親は、私にとっての家族と同じだということ。
自