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読書|国民を縛る首木の正体とその隠された企みとは? 首木の民(誉田哲也)

大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。

Amazonより

はじめに

タイトルと表紙のインパクトに加えて、
ストロベリーナイトの著者なら間違いないと思い、手に取りました。

内容は警察小説のように見えて、社会派の経済小説です。
殺人事件からその犯人に迫るミステリーを軸に、
社会への警笛や疑問を促すような経済の話が散りばめられています。
警察小説やミステリーが好き+経済には疎いけど興味はある、
という私にはとても面白く感じました。

首木とは何なのか、そして国民を縛る首木から解放する方法とは?

レビュー

ストーリーの構成    :★★★★☆
キャラクターの魅力   :★★★☆☆
何度も読み返したい   :★★★★☆
インパクトや話題性   :★★★★★
朗読          :ー

ミステリーとしての面白さ:★★★☆☆
トリックの面白さ    :★★☆☆☆
犯人や動機の意外性   :★★☆☆☆


こんな本もおすすめ

こちらのストーリー構成が好きな方は、「背中の蜘蛛」もおすすめです。
データ社会の闇が警察小説を軸に描かれた哀しいストーリーになっています。
Audibleで聞きましたが、声優さんの朗読も聞きやすかったです。



補足

【頸水】【軛】あるいは【首木】
本来は、複数の馬や牛に車をひかせるとき、その首と首とを橋のように繋いだ「横木」を指す言葉だ。しかし、これが転じて「自由を束縛するもの」という意味を持つようになった。

本文より

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