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アート・プロジェクトの学校。そしてアートとまちのワークショップ

熱海ではATAMI ART GRANTが一昨年から開催されたり、長らくATAMI ART EXPOが開催されてきたりとアートにまつわるイベントや取り組みは多数開催されている。


僕もバックパッカーをしていた2003年には、トルコからギリシア、ハンガリー、ドイツやらフランス、スペイン、イギリスやらという17カ国をヨーロッパ横断したときに美術館を巡ることが楽しくなり、西から東へ、中世から現代美術へという空間的にも時間的にも様々なグラデーションを感じることができた。

バルセロナ グエル公園


またそれまでポーランドのクラクフという街を訪れた際、日本美術館があり、水墨画や鎧兜から現代の広告まで展示されているアートに触れて、水墨画などをみてその美しさに衝撃を受けた記憶がある。それまでは日本の古くからの美術は、「歴史があってよいものだからよい」というような感覚でみていたような気がするが、純粋に「かっこいい」と日本のアート作品への見方が変わった。


ポーランド クラクフ


こんな感じでアートには触れたり、美術館に行ったりということはあったものの、とはいえアート界隈との関わりはほとんどなかったのが2010年くらいまでだった。

熱海と現代アート

それが大きく変わったのはこの頃の、戸井田雄との出会い。

現代アート作家という人種とは初めての出会いで、最初はお互い言語が噛み合わなかった記憶もある(笑) 全くお互い通じていないと思っていたが半年後くらいにお互い同じことを言っていたことが発覚したこともあったりしたほどに。

戸井田さんはその後、熱海に拠点を移し、アートイベント「混流温泉文化祭」を行った。

混流温泉文化祭


現代アートをその空間や街なかにおくことによって、ものの見え方が変わる、日常の見え方が変わる。アートってやっぱり面白いし、また熱海という空間の中に日常的にアートが存在する未来もいいなとも思った。

その後戸井田さんは、アーティストなのに会社をつくったりしてアトリエ&ホステル Nagisa-Uraを運営していたり、映画、音楽なども含めた広義の意味でのアートに関わる人の育成を、ということもあり一般社団法人Meets by Artsを立ち上げて活動してきている。

戸井田さんが熱海に来て10年以上が経つ。そろそろ久しぶりに、作家として
の戸井田さんを熱海でも改めて見てみたいなと思う今日この頃でもある。


アート・プロジェクトの学校

そんな戸井田さんが今年も、 「まちの知り方とアート・プロジェクトの学校」というものを開催する。

”実際にアートプロジェクトの第一線で活躍している方々を講師に招き、展覧会に限らない映画イベント・音楽イベント、商業施設の販促イベントなども含めた「企画を初めるための最初の一歩」を学ぶため、2日の合宿(今回は短日2日間のプログラムとなっています)で具体的なプロジェクトの企画立案を学ぶスクール”
とのことで、

・地域でやってみたいアートプロジェクトがある人
・アートで何かしたいけど、何をしたいか悩んでいる人
・好きなまちがあって、そこで何かやってみたい人
・熱海で仕事をしているけど、もっと地域を知りたい人

こんな方々、ぜひ詳しくは、スクールのページを見てみてもらえたらと思います。

戸井田さんがガイドする熱海おんぱくプログラム

あと、この戸井田さんが案内する、熱海おんぱくのプログラムもある。


現役の美術大学の講師によるアートとまちの案内
「凸凹からまちを見てまちを集める「フロッタージュ」ワークショップ」

さわりだけ紹介するとこんなもの。

Meets by Artsは”新しい視点”や”見落としていた面白さ”を提示してくれて、その人の価値観や考え方を広げてくれるものをアートと呼んでいます。
今回、私たちが体験していただくのは、まちの新しい”みかた”です。
まちを歩いているときに、ふと目を閉じて歩いたことはありますか?

こちらも興味ある方はよかったらご参加を。


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