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ヘッドレス・コマース

1年ぶりにnoteを書きます。
Facebookに書こうとしたら、長くなりそうだったので。

最近、Shopifyを代表する「ヘッドレス・コマース」というワードをよく耳にするようになりました。
自分もE-Commerce(EC)の仕事に関わっていますが、今回はヘッドレス・コマースの解説ではなくて、それについて思うことを書いただけです


●ヘッドレス・コマースについて
さて、このヘッドレス・コマースですが、すごく簡単に言うと、インフラ環境と各種デバイスの普及に伴って、様々なインターフェースからアクセス・購買が可能になるから、
・フロント側(Web側)とバックサイド(管理、カート側)を分けよう
・フロント側はTOP(ヘッド)を決めず、多彩なデバイスに対応しよう
・フロントとバック側や連携システムはAPIでつなごう
みたいなのが基軸かと思います。

これまではECのカートシステムだと、フロントの画面構築とバックエンド側の管理画面は一体になっていたので、例えばフロントのデザインを変えたいとか、部分リニューアルするだけでも結構大変だったんですが、ある意味疎結合にすることで、そのあたりの柔軟性を高めるみたいなことかと思います。

●こういうの毎度だがそんなに新しいことでもない

こういう新しいワードが出てくると、なんか新発想みたいな感じがしますが、そう大したことでもないと思います。

20年くらい前にまだ携帯電話(もちろんスマホではない)が3キャリア(NTTドコモ、KDDI、J-Phone)だった時、ワンソースマルチデバイス系のソリューションはたくさん出てきてて、私はその1社のフレックス・ファームという会社にいました。
その時はフロント側をXSLTのスタイルシートで分けて、プログラム自体はJavaのワンソースで書く仕様のプラットフォームを売ってました。
1DB、1Source、Muiti Deviceみたいな。

そのころから「ユビキタス」というワードを用いて、現実以外のマルチデバイス(今でいうとIoTみたいな感じ?)を想定していたので、未来感覚は正しい会社だったんでしょうね。経営は上手くいきませんでしたが(笑)

そのあたりが気になる方は斉藤さんの本でも読んでみてください。


●それぞれのニーズを検討することが大事

こうした新しいキーワードが出てくるたびに、敏感に反応される方がたくさんいます。ただ基本的には技術はなんらかの延長線上にあると思います。

私は5年くらい前から
・ECのフロントをCMS化(ワードプレスとかなんでも)する
・カートをEC-CUBEなどで作り、間はAPIでつなぐ
提案をしています。
多分発想としては大して変わりません(技術的な細部は除く)。

どんなシステム(事業もか、、)でもそうだと思いますが、大事なのは
・現在の状況を正確に理解する
・近・中・遠の絵を描く(KPIを決める)
・まず実現するべきことを判断する(ビジネスモデルを決める)

ということだと思います。
最初のビジネスモデル設計で失敗すると、理想像だけが膨らんで実現できない&コストが膨らむシステム開発になってしまいます。

逆にすぐに最新技術やトレンドの話ばっかりしてくるコンサルとかは疑ったほうがいいと思いますよ。

※TOP画像は下記から利用させていただきました。
https://pixabay.com/images/id-3337536/



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