雨音に、ほんとうに癒やしの効果があるのか疑問に感じた

きっかけは各所で聞いた
「鳥のさえずり」の効果

　鳥好きの私は各所で「鳥のさえずりには癒やしの効果がある」といった話を耳にします。これは野鳥の会が発行している資料にも記載されていて、バードウォッチングを勧める理由のひとつになっているのでしょう。
　
　なぜ、鳥のさえずりには癒やしの効果があるといわれるのでしょうか。野鳥の会の資料には、「鳥の声には規則的なフレーズと不規則なフレーズが混じる『1/fゆらぎ』と高周波が含まれており、それらの働きによって、心の平穏を保つセロトニン（ホルモン）の分泌が促進される」からと説明されています。

キビタキ。さえずりが美しい夏鳥

自然音に含まれる
「1/fゆらぎ」が鍵

　 この「1/fゆらぎ」について調べると、動物の声や川のせせらぎ、波音や雨音など多くの自然音で確認されているそうです。YouTubeでもこうした自然音の動画が「作業用BGM」とタイトル付けされているのを何度か目にしました。癒やしを効果を期待して動画を再生する人が多いのだと推察されます。

　ということは、じめじめして外に出歩くのも億劫になる雨季には、数日間にもわたって続く雨音が、ずっと私を癒やしてくれるはず。……なのですが、私は正直、雨音で癒やされたという体験はそこまでありません。確かに趣きのある音色として、心地よさを感じることもありますが、場合によってはむしろ、気が散ってしまうノイズに感じることさえあります。

夏の雷雨。その轟音は恐怖心を覚える

　せっかくなので、雨音などの自然音に含まれる癒やし効果が、実際どこまで研究されているのかを調べて、記事にしようと思いました。結論から言いますと、自然音の癒やしの効果については正直「よくわからない」というのが実感です。

　ただ、なにも調べずして「わからない」とするのと、ある程度調べた結果「わからない」とするのとではワケが違うと私は考えます。どういった研究が行われ、どういった結果が出たのか。そもそも1/fゆらぎは科学的にどう扱われているかなど、私なりに調べた結果には、それなりの意義があると思っています。

　書籍や論文など全5点の資料を参照し、まとめたこの記事を、今回あえて有料記事にして投稿します。リサーチ不足な記事かもしれませんが、よろしければご購入のほどよろしくお願いします。