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改めてニホントカゲをよく観察してみた
身近な爬虫類の
同定に失敗した
2024年7月10日に投稿した『「ニホンカナヘビ」ところ変われば激レアな爬虫類』にて、ニホンカナヘビとして紹介していた写真すべてがニホントカゲであるということが、読者の方からコメントで教えていただきました。誤った情報を発信してしまい、申し訳ありませんでした。こうしたご指摘はとてもありがたいので、今後も気づいたことがありましたら、コメントいただけるととても助かります。
![](https://assets.st-note.com/img/1721127140867-ReUOgeWtO5.jpg?width=1200)
ちなみにこのニホントカゲ、「ニホントカゲ(Plestiodon japonicus)」と「ヒガシニホントカゲ(Plestiodon finitimus)」でまた別種となるそうです。これはほぼ外見での同定が困難らしく、生息域で判断するのが確実とのこと。わたしの地元から考えて、「ニホントカゲ」で合ってるでしょうか……。正直、ちょっと自信がないですね……。
![](https://assets.st-note.com/img/1721127300787-lIu6jvj4HM.png?width=1200)
この失敗をひとつの機会として、改めてニホントカゲを観察し、書籍で調べた識別方法や新たに知ったことと合わせ、まとめようと思います。野外でニホンカナヘビも探してみましたが、意外にもなかなかみつかりません……。写真を撮り次第、前回の記事の写真を差し替えたいところなのですが……。
幼体は尾の青さ
生体はツヤで判別
ニホントカゲは幼体だと、長い尾が鮮やかなメタリックブルーなので、自信をもって識別できます。生体になるまでの期間はオスが2年、メスが3年ほどとされていますが、幼体時のこの青みは成長段階の早い時期になくなるとのこと。
![](https://assets.st-note.com/img/1721127201078-WYuWhr3w8A.png?width=1200)
生体の判別方法はコメントでも教えていただいた通り、ツヤの有無にあります。ニホンカナヘビはマットな肌をしていますが、ニホントカゲだと肌ツヤがあります。改めて写真をみると、しっかり陽光を反射するほどのツヤがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1721127168790-FN8nYzlQOP.jpg?width=1200)
陽光を反射するほどのツヤが特徴的
世界的には珍しい
日本固有種
さて、このニホントカゲですが、じつは日本固有種で世界的にみると珍しい爬虫類だそうです。分布は近畿地方以西の本州や四国。九州とその周辺の島々だそうで、近畿以東の本州や北海道ではヒガシニホントカゲが生息するとのこと。
書籍や図鑑などでは「庭先などで日光浴している姿をよく確認できる」といった記載があり、生息地ではごく平凡にみられます。こうしてニホントカゲを観察できることも、世界規模で考えるととても貴重な体験なんだと実感しながら、今度こそはニホンカナヘビをみつけて撮影しようと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1721127332593-FJVoD7VzDH.png?width=1200)
参考文献
・川添宣広(著)『見分けられる! 種類がわかる! のほんの爬虫類・両生類 生態図鑑』誠文堂新光社 2018年
・関慎太郎(著)疋田努(監修)『野外観察のための日本産 爬虫類図鑑』緑書房 2016年
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