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『花は咲けども』

2011年3月11日、午後2時46分。
あの未曾有の震災から今日で丸8年が経ちました。

震災を経験した人にとってはもちろん、経験しなかった人たちにも忘れることのできない日だと思います。

私もあの時震災を経験し、今日まで様々な東北の姿、またそこに住む人たちの姿を目の当たりにしてきました。

被災地の復興の様子を見に行くと、綺麗に整備が進んでいる地域もあれば、まだまだ山肌が見え、重機が忙しく動き回っている地域もあり復興はまだまだ道半ばなんだなということを実感します。

全国からは今日までにたくさんの支援を被災地にしていただきましたが、その中の1つとして歌も作成されました。タイトルは『花は咲く』。
ご存知の方も多いと思います。

東北に所縁のある著名人の方々がワンフレーズずつ歌い繋いでいく1曲です。
私も震災当時はよく聴き、前を向く原動力の1つとなりました。

そんな『花は咲く』にアンサーソングがある事をご存知でしょうか?

その歌は山形県に住む「影法師」というアマチュア・フォークグループが歌った歌で、タイトルは『花は咲けども』。

福島の原発事故によって避難を余儀なくされた方々の現状や心情が歌の中では語られており、理想だけでは復興は進まないという、「震災のリアル」が描写されています。

東北の実情をみんなは把握しているのか?何も知ろうとしないまま感動的な歌さえ歌っておけば良いのか?と言った問いかけがこの『花は咲けども』にはあります。
初めて聴いた時は私も耳に痛く、色んなことを考えさせられました。

あれから8年。
そろそろあの震災を忘れてしまい、危機意識が薄れている人も多いかもしれません。

ニュースで取り上げられることも少なくなり、時と共に風化してしまいそうですが、東日本大震災のような被害を二度と出さない為にも1年に1度、こうして震災の事を考えるのもいいかもしれませんね。

そのきっかけとして『花は咲けども』を1度聴いてみてください。
考えさせられる歌詞ではありますが、落ち着いた曲調と語り、そして聞き心地の良いギターの音色がマッチしていて素敵な歌です。

色んな思いが胸をぐるぐると巡ると思います。


#エッセイ #東日本大震災 #小説 #311

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