スタートアップのセールスチームがクレド・バリューを設定する意義について考えてみた~第2回セールス合宿を終えて~
株式会社Leaner Technologiesの高橋 健太です。
前回のnoteでは、スタートアップ1人目セールスの面白さについて3つのポイントからご紹介させていただきました。
今回は、上記noteでも書かせていただいた「組織を創っていけるから面白い」に関連して、**資金も時間も余裕がないスタートアップ企業であるLeanerのセールスチームが、あえて時間をかけて合宿を行い、クレド・バリューの設定を行なった意義**について考えてみました。
Leanerには全社ビジョン・ミッション・バリューが存在していますが、その**壮大な全社ミッションを達成するために、セールスチームとしてどんな行動指針(クレド)で、価値基準(バリュー)で、日々の業務に取り組み・顧客に向き合うのかを設定**しています。
Leanerのセールスチームは、まだ5名のチームではあるものの、チームのクレド・バリューを設定して日々”調達のスタンダードを刷新し続ける”という全社ミッションの実現に向けて邁進しているのです。
※クレド・バリューを設定した日
# そもそもクレドとは
クレドは「企業活動が拠り所とする価値観・行動規範を簡潔に表した言葉」のことで、ラテン語で「我は信じる」「信条」という意味を持ちます。アメリカの大手医療品メーカーである「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の13代社長ロバート・ウッド・ジョンソンJrによって考案され、全世界に広まったそうです。
第一の責任は、我々の製品およびサービスを利用してくれる患者、医師、看護師、そして母親、父親をはじめとする、すべての顧客に対するものであると確信する。
第二の責任は、世界中で共に働く全社員に対するものである。
第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の共同社会に対するものである。
そして、最後の責任は、会社の株主に対するものである
ジョンソン・エンド・ジョンソン「[我が信条(Our Credo)](https://www.jnj.co.jp/about-jnj/our-credo)」
似たものにミッションやビジョンがありますが、これらはクレドとは明確な違いがあります。
### ミッションとは
ミッションは、その企業の目的や使命、任務などのことを指します。会社がその経営を通じて、何を目指し成し遂げたいかを表したものです。会社にとって最優先するべき、基礎となる考え方です。
### ビジョンとは
ビジョンは、その企業がどこへむかっていくのか「あるべき」「ありたい」姿、目標や方向性を言葉にしたものです。ミッションを前提にして、将来の企業の理想像を明確に示します。ビジョンを社員全員が把握しておくことで、何かを決定する際に企業の方向性から外れないよう注意できます。
### クレドとは
クレドは、社員一人ひとりが行動する際の「信条」や「行動指針」を指します。似たような言葉に「バリュー」がありますが、これは組織としての「共通の価値観」を意味し、クレドと同じように「行動指針」として利用されている会社も多くあります。
「クレド」は「ミッション・ビジョン」を支える価値観であるため、**ミッション・ビジョンを達成するための指針**になります。つまり、ミッション・ビジョン・クレドはそれぞれ連動しています。
# Leanerセールスチームのクレド・バリュー
Leanerセールスチームのクレド・バリューは2021年1月の”セールス未来会議”で決定をしました。
**全社のミッション・ビジョンを達成するためにセールスチームはどうあるべきか**、チーム全員で議論を交わし、決定しました。
セールス未来会議については、相棒織茂が書いてくれるはずです(2回目)
## Leanerセールスチームのクレド&バリュー
[210125_SalesCredo&Value]
## クレド&バリューを浸透させるために
クレド・バリューは設定して終わりでは意味がありません。だから私は積極的に連呼します。毎日ALL-In customer successって言ってます。
一方で、言っているだけでは浸透しないこともあると思います。Leanerセールスチームではクレド・バリューを浸透させるためにやっていることがあります。
一例を記載します
- 設定後にやっていること①:月に1回クレドに沿って360度FBを行う
- 設定後にやっていること②:slackのスタンプを使う
- 設定後にやっていること③:商談用Zoom背景にバリューを記載(まだ突っ込まれたことはない…)
半年をかけてだいぶ浸透してきたと感じます。
月に1回のクレドに沿った360度FBを行っています!(notionの一部を公開)
結構エモいコメントが多くて、毎月末、来月もがんばろってなります
※セールスチームのZoom背景は、5つのバリューがそれぞれ記載されています。
# クレド・バリューを設定してみて
先日、セールスチームで第2回目のセールス合宿を行い、クレド・バリューを設定して半年間の振り返りを行いました。※オフサイトでは初開催/緊急事態宣言期間ではございません。
場所は、千葉県の某所。1名を除きサウナが大好きなため、サウナを起点に選ばれました。
※おいしい貝もいただきました。Leanerには”貝部”という部活があります
クレド・バリューを設定してみて、結論、とても意義深いと感じます。
一般的なクレド・バリューを設定するメリットは、①従業員の意識改革②継続的な人材育成③従業員のモチベーションアップなどと言われています。
Leanerにおいては、全員がびっくりするくらいモチベーションが高く熱量に溢れているので、意識改革・モチベーションアップにはさほど影響はなかったかと思います。いい意味で。(設定しなくても士気爆発している。青春している。)
一方で、スタートアップのセールスチームでクレド・バリューを設定する意義は、うまくいかないときや、決断が難しい場面で、「その判断や行動はクレドに沿っているのか」という視点で意思決定をすることができることかと思います。うまくいかないことの連続であるスタートアップにおいてクレド・バリューを設定することは重要だと感じました。
意義深いと思う理由をいくつか列挙します。
- 理由①:チームとして目指すべき方向や行動が明確になる
- 理由②:ボトムアップで全社にも良い影響を与えられる
- 理由③:採用ペルソナにも活用できる
毎日がジェットコースターで、日々大変な局面に向き合いながら業務を遂行しているスタートアップ企業だからこそ、信条や行動指針は非常に重要です。
※代表のおおひらに、Be openというセールスチームのバリューが刺さっています
## 合宿形式で振り返りを行う意義
昨年の全社合宿・2度のセールス合宿を経て、端的に合宿を行う意義は”緊急ではないが、中長期的に重要なイシューに取り組むため”だと思います。
上述のように、日々様々な変化・重圧の中で業務遂行するスタートアップでは、予期せぬ臨時的な事象が発生し、優先順位が変わり続けます。ピボットしたり、ターゲットが変わったり。結果、緊急度の高いイシューに追われがちになることも多いと思います。
日常業務から離れ、非日常的な環境で集まって議論することで、緊急ではないが重要なイシューに取り組むことが出来ると思います。
また、業務時間外はサウナ、夜はBBQ・カレー作り・Leaner大好きPoker大会などのレクリエーションを充実させることで、普段知らないメンバーの一面を垣間見ることもできます。(5分圏内に皆が住んでいてほぼ毎日会っているのであんまり知らなかった一面はなかったかも笑)
※Leanerのポーカーはガチです。
# 最後に:お知らせ
Leanerセールスチームでは、調達のスタンダードを刷新し続けるために、一緒に闘っていただける仲間を募集しています。
大手企業様にどんどんLeanerを導入いただいていますが、正直4名では世の中のスタンダードは刷新できません。
私たちの目指している営業組織に少しでも共感いただけた方は、お気軽にお問い合わせください。下記にTwitterのリンクを張っておきますので、DMいただければと思います!
世の中を変えたい・顧客の為に一生懸命仕事をしたいという外向きな方にお会いできるのを、Leaner一同楽しみにしております!
一緒に世の中のスタンダードを刷新しましょう!
## 連絡先
セールス全般:高橋
インサイドセールス:山下
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