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スーサイド「ゴースト・ライダー」

最近公開された映画「ショック・ドゥ・フューチャー」でスーサイドがDISられているらしい。(観てない)

「エレクトロミュージック全盛期を目前にした1970年代後半のフランスを舞台に、男性優位の音楽業界で新しい音楽の可能性を探る若き女性ミュージシャンを描いた青春音楽映画。1978年、パリ。若手ミュージシャンのアナは依頼されたCMの作曲に取り掛かるが、納得のいく仕事ができずにいた。そんなある日、アナは見たこともない日本製の電子楽器に出会い、理想のサウンドへのヒントを得る。主演はアレハンドロ・ホドロフスキー監督の孫で、「アデル、ブルーは熱い色」などに出演したアルマ・ホドロフスキー。音楽プロジェクト「ヌーヴェル・ヴァーグ」の活動でも知られるマーク・コリンが監督・脚本・音楽を手がけた。」

村尾さんの記事が一番情報量が多い。

ディーヴォは好き。ヒューマン・リーグもまぁいいと思います。スロッビング・グリッスルはよくわからなかった。でもスーサイドは間違いなく良い。というか飛び抜けてカッコいい。

「パンク」って言葉を最初期に使いだしたバンド、というかユニット。2人組なのです。

カシオかよ!って感じのドラムマシンに時折リバーブのかかるミニマルなギター。異様にファンキーなベースシーケンス。スカスカなのにやけにグルーブ感の溢れたマーティン・レヴの作る、ゆるカッコいいローファイトラック。そこにアラン・ベガの気違いじみた叫び声が乗っかる。アナーキーすぎる。ベースだけ聴いていると、ダンスホール・レゲエみたいだし。

アヴァンギャルド/ノイズというジャンルでいったら、スーサイド以前、スーサイド以後に区別してもいいくらい。突然変異種と呼ぶしかない。

アラン・ベガの歌詞は、アイデアとしてはバイクで走るところを描写しており、ザ・ノーマルのウォーム・レザレットに近いものがある。

マーティン・レヴのトラックは、誰も同意しないかもしれないが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「フレッシュ」(1973)に近い。スライがほとんど一人で作ったとか言われてるアルバムです。ドラムマシン多用でスカスカな不思議なファンク名曲が並ぶ。

改めて聴いても、この曲はシンセが音じゃなくて光を放っている・・・やばい・・・ 現代のゴスペルです。端的に言ってレジェンド。

もう別格なので、映画では多分貶されたのかな。それともゲイっぽいからか?どっちでもいいけども。

聴く人選ぶかもしれませんが、最高にエモく超おすすめです。

頂けるなら音楽ストリーミングサービスの費用に充てたいと思います。