「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門」感想と要点紹介⑫
こんにちは、papaたぬきです。
書籍「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門」より、
「価値とは何か」についてまとめたものを記事にしたいと思います。
価値とは
・心の中のもっとも深い欲望。何になりたいか、どんなものを支持したいか、世界とどのように関わりたいかなど。
・人生を通して私たちを導き動機づける主要な原理。
といわれています。
自分に、以下のことを問いかけてみると、どんな答えが心に浮かぶでしょうか。
・心の深い部分で一番重要だと考えていることは何か?
・どのような人生を望んでいるだろうか?
・どんな人間になりたいだろうか?
・どんな人間関係を築きたいだろうか?
・自分の感情と戦ったり恐怖を避けたりしなければ、それに使っていた時間とエネルギーを何に注ぎ込むだろうか?
価値に導かれて人生を歩むとき、喜びと活力が漲るだけでなく、たとえ困難な時期でさえ、豊かで満ち足りた、意味ある人生を送ることができるといいます。
価値と目的(目標)
価値は私たちが目指す方向であり、終わりのない進化のプロセスです。
一方、目的は望んでいる成果であり、達成可能なものです。
達成されればそれで終了で、目標リストの中から消去されます。
例え話で、価値は西を目指して旅するようなもので、目標は西の方角に見える山や川のようなもの、ともいわれます。
山や川に到達することは可能ですが「西に到達する」ことはありません。
いつまでも追い求めることができるのです。
80歳の自分を想像するエクササイズ
自分の価値に気づくためのエクササイズです。
自分が80歳になったつもりで、人生を今日一日の出来事のように振り返ってみましょう。そして次の文章を完成させてみましょう。
・私は…を恐れることにあまりに多くの時間を費やし過ぎた。
・私は…のようなことにほとんど時間を使わずにきた。
・もし時を戻せるなら、今までやらなかったことで、何をするだろうか。
これらは私たちが価値を置いている行動と、現実の行動の違いを浮き彫りにするといわれています。
価値はあなたが「どう行動したいか」という点に注目することが大切です。
どんな感情でありたいか、人にどうなってもらいたいか、といったコントロールできない点に価値はおけません。
以下の項目に対し、どんな価値を置きたいかを一度考えてみましょう。
1.人間関係
2.仕事・教育
3.個人的成長・健康
4.余暇
そして現在の行動でこれらの価値に沿わないもの、避けていること、見逃していることはなんでしょうか。
また、今すぐ取りかかれることは何かあるでしょうか。
価値に沿ったもっとも小さい、簡単な行動は何でしょうか。
これらのエクササイズは、答えを目に見える形で書き出すとより効果的と言われています。
自分の行動はコントロールできるため、価値を見出したいと思えばスマホにメモをとったり、ペンを持って紙に書くことはいつでも可能なのです。
自分の価値に忠実になればなるほど、これらの関係が向上し、人生が楽しく、実り多いものになっていくといわれています。
続きはまた次回に。
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