2019年2月の記事一覧
深夜のぶどうと、母のこと
深夜にぶどうをたべていると、受験生の頃を思い出す。
あのときわたしは18歳で、学校と家を往復して、起きている時間のほとんどを勉強にあてていた。
勉強のほかは、食べることとトイレくらい。
楽しみはいつも夕食。学校帰りの父の迎えの車のなかで、10分もすれば家に着くのにわざわざ電話をかけて「今から帰るよ、今日の夜ごはんはなに?」と母に聞いていた。
そう、受験生の頃、母はまだ元気で生きていた。
言葉の意味は経験に由来する
「いってらっしゃい」「いってきます」のたびに笑顔でキスしていた頃があった
「ただいま」「おかえり」のたびに両手を広げてハグしていた頃があった
どんな表情で、どんな感情で、どんな振る舞いでその言葉を使っていたかで、その人にとっての言葉の意味するところは変わる
「いってらっしゃい」「おかえり」で幸せを感じられる人になれたことは良かった
世の中にはそうじゃない人もあたりまえにいる
宇宙と世界の大きさ比べ
幼い頃、なんとなく宇宙よりも世界のほうが広いと信じていた。
だけどある時、自分よりずっと年齢を重ねた相手に「世界は地球上のことで、宇宙は地球やいろんな惑星、銀河を含めた広がりのことだ。だから世界より宇宙のほうが大きいよ」というようなことを言われた。
ショックだった。
わたしの考えていた「世界」が違うものだった。
しかし、当時は自分が考えている「世界」を言語化するのは困難でどういうものか曖