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【読書感想文】「週4時間」だけ働く。(青志社)

読書感想文(備忘録)です。

"「週4時間」だけ働く"というエッセイ

誠実に1日8時間働くことによって、あなたはやがて上司になり、1日12時間働くことになるだろう。
ーロバート・フロスト(アメリカの詩人)

本書のメッセージはタイトル通り「夢を見失い、働くために働く世界を脱しよう」というもの。

この本には、週4時間だけ働いて生計を立てるための具体的な方法と手順は書いてありません。著者ティモシー・フェリス氏のエッセイ・仕事術の本として読むのがおすすめ。

Not-To-Doリスト

1 知らない番号からかかってきた電話には応答しない
2 朝一番や夜最後の仕事でEメールは見ない
3 明確な議題や終了時間が決まっていない会議や電話には出ない
4 長々とおしゃべりしない
5 四六時中Eメールをチェックするのはやめる。「まとめて」決まった時間にだけチェックする
6 低収益で手間ばかりかかる顧客には深入りしない
7 落胆を癒やすためにさらに働くことはない-優先順位をつけよう
8 携帯電話を持たない、四六時中クラックベリー状態にならない
※クラックベリー≒スマホ中毒
9 仕事で心のすき間を埋めようとしてはいけない。それは仕事抜きの人間関係や活動が補うものだ。
(p.478)

仕事ができる先輩がやっていたことのリストを見ているようでした。いくつかは会社員時代の自分の大きなストレス源となっていました。同じように感じている人多いんじゃないかな~…

業種によって実行できない項目ももちろんあるとは思いますが、「自分主導で仕事を勧めよう」というメッセージなので完コピの必要はないと思います。

ちなみに、最近スマホを解約しました。(電話番号用のガラケーと、Wi-Fiでのみ使えるタブレットに切り替えた)
スマホを手放すことで読書の時間が大幅に増えたので、この判断は正解でした。

「時間」という概念が好きじゃない人は、とにかく時短を突き詰めて効率化を計るのがQOLを上げるための最短距離だと思います。

本書にはそれぞれ理由まで書いてあるので、気になった方はどうぞ。

3ヶ月であらゆる言語を習得する方法

語学の学習、言い換えると、外国語を流暢に話せるようになるためには、そんなに面倒なことをする必要はない。(中略)
そのシステムというのは、3つのルールから成っていて、それぞれ同じくらい大切だ。

有効性(優先順を決める)
執着性(興味があるかどうか)
効率性(過程を決める)
(p.586)

平たく言うと、①その言語を使って何をしたいのかを予め決めておく、②見返したくなる教材を使う、③効率的な学習方法で学ぶ、ということ。

ちょうど仕事の幅を広げるためにフランス語を学ぼうと思っていたので、こちらもタイムリーでした。

本文中にも「6ヶ月間は勉強する必要がある」とあるので、一朝一夕で新しい言語が身につくとは思わないほうがいいとは思いますが、同様に、数年書けないと新言語を学ぶことはできないと考える必要はないですよね。

目的と方法が決まれば、必然的に効率化されるというのは言語に限った話ではなく、本書全体を通じたメッセージになっています。

おわりに

久しぶりに啓発本を読みました。

言語や翻訳に関する本や勉強のモチベを上げてくれました。逆説的ですが、仕事が面倒くさいなと思う人におすすめしたい一冊でした。

2021.11.05 knowsagi

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