ナレッジラボのミッション・ビジョン・バリューと組織の今後を、コーポレート本部長の高木が考えてみた

※ご注意
この記事は読むのに10分くらいかかります。お時間ある方だけお願いします。

この記事では今ナレッジラボが置かれている状況とこれからについて、ミッション、ビジョン、バリューに絡めてお話します。
気楽にご覧ください。

ナレッジラボのミッションって?

まず最初に。
ナレッジラボのミッションは「日本中の中小企業の経営インフラを変えていく」です。

これ、改めてほんとにいいミッションだと思います。(自画自賛)

自己紹介

最初にあなた誰?ということで自己紹介です。
私の過去の経歴はこちらをご覧ください。

今見てもナレッジラボをスタートするまでは何がやりたかったのかわからない、ふらふらしている経歴ですね。

ナレッジラボがスタートしてから最初は(というか今も一部ですが)税理士としての仕事をしていました。
いわゆる税務顧問業務です。これ、面白い仕事です。
元々は私の個人事業として高木税理士事務所名義だったのですが、税理士の大道の加入を機に税理士法人ナレッジラボを設立、お客様も全て移行しました。

その後、2017年くらいにはクラウドサポートといって、税務顧問をせずにクラウドツールの導入のみを行う事業を推進していました。
私はサービスの認知拡大、リード獲得、営業に近い役割でした。
具体的には全国の商工会議所や商工会にお声がけ頂く、又は自社開催のセミナー講師業が多かったです。ひたすらクラウド会計やレジ、勤怠ツールのセミナーをしていました。
2017年当時、クラウド会計とレジのデモをさせたら屈指のうまさだったと思います。(誰も褒めてくれないので自分で褒めます)

その後、2018年にManageboardがリリース。
当時は明確な組織割もなく、各メンバーができることをやる感じに近い状態でした。
私はやはりセミナー、全国の会計事務所さんへの販促、使い方サポート、その他もろもろをやっていました。
落ちてるボールがあれば拾いにいく感じです。

2019年にはManageboard事業部内にビジネスサクセスチームが組成され、責任者をしていました。
これは有料契約頂いたお客様について、Manageboardのオンボーディング、メール・電話・チャットでのカスタマーサポートを行うチームで、加えてManageboard関連の管理業務を管轄していました。ただ、この時もセミナー登壇などで営業的な動きもしてました。
※現在、Manageboardのオンボーディングは新設されたカスタマーサクセスチームが所管しています。

2020年秋にはカスタマーリレーション推進室の室長に。

2022年冬からコーポレート本部長を務めております。

もはや何屋かわからない経歴です。傍目からはいったいどこに向かっているのか、迷走気味と思われるかもしれません。
とにかく落ちてるボールを拾いにいって、経験のないことはとりあえずやると言ってから、体当たりでぶつかってみるという感じでした。残念ながら砕け散ったことも多数です。

余談ですが、Manageboard関連でお客様と接するときは、税理士の立場でお客さんと会うわけではないので、税理士の肩書きは名刺からは消しています。

ミッション、ビジョン、バリューっていらないのでは?

ナレッジラボを始めるまでに、今まで数社の会社にお世話になってきました。
私は大学以降はずっと個人主義の意識が強かったと思います。
大学2回生から税理士の勉強を始めましたが、周りと同じは嫌だし自分の力で勝負するんだと思っていました。
税理士試験の特性上もひたすら自分と向き合うものでしたし、個人の能力を高めて生きていくという意識が強かったです。
就職してしばらくはいかに自分の能力を高めるか、自分の経験として糧にしていけるかを主眼に業務へ向き合ってきました。
税理士のキャリアは最終的に独立するケースが多いため、どうしてもそうなってしまっていたのだと思います。

ただ、事業会社を2社経験して少しずつ意識が変わってきました。
お世話になったのはいずれもグループ全体で数万人の会社でした。社員それぞれが持ち場できっちり役割を果たせば、こんなに大きな力になるのだと感動したのを覚えています。自分がいかに小さな世界しか知らなかったか、井の中の蛙だったか恥ずかしくなりました。
個人で一から十まで完結させることが当然と考えていたのですが、これは大きな転換点でした。
ハンマーで頭を殴られた感覚でした。このときの経験がなければ今もずっと勘違いでうぬぼれたまま仕事をしていたと思います。

組織力が強いと、自分の想定しない素晴らしい景色が見れる

事業会社を経験して、個人プレーにこだわっても大きな成果は出せないことを体感しました。
その後、2013年に国見をはじめ、数名の会計士とナレッジラボを始めました。

ナレッジラボを始めて、私がたかが10年くらいで蓄積した個人の経験など、大したものではなかったことに改めて気付かされました。
一緒に始めたメンバーが優秀だったことも、私個人の力の限界を感じた理由の一つです。

自分がしっかり考えたつもりの仕事であっても、論点漏れがあったりミスがあったり。大きな成長を志向する上で、個人重視で進めるのは限界があると感じました。


マネーフォワードさんとのお付き合いが始まったのは、ナレッジラボがクラウド導入を本格的に推進し始めた2016年くらいでした。

弊社を担当してくださった方はとても優秀で、それまで会計ソフトベンダーというと何か地味なイメージだったのですが、全く真逆の快活で優秀な方でした。
会社のカルチャーと会社の成長は関係がないと思っていましたが、それは誤りで、むしろ会社が成長していくためにはカルチャーが不可欠であると思うようになりました。
こんな方に入社してもらえるマネーフォワードという会社は一体どんな会社なんだろうと興味を持ったことを覚えています。
そしてご縁を頂き、ナレッジラボは2018年7月にマネーフォワードグループにジョインすることになります。

マネーフォワードのミッション

マネーフォワ―ドのミッションは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」
ビジョンは「すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。」
バリューは「User Focus」「Technology Driven」「Fairness」

グループジョインして感じたことは、入社間もないメンバーにまでこれらミッション・ビジョン・バリューが浸透していることです。
個人が成長していくのは当たり前の前提で、さらにその土台、パソコンでいうとOSにあたるものがミッション・ビジョン・バリューであると気付きました。
ミッション・ビジョン・バリューは会社の成長の源泉です。
これが浸透しているからこそ会社としての強くて継続的な推進力が生まれていると感じました。

ナレッジラボのバリュー

ナレッジラボのバリューは「チャレンジ」「信頼」「課題追求」です。
もちろんビジョンの解釈は人によって幅がありますし、むしろ様々な解釈があってしかるべきだと思います。
ここから私個人が考えるバリューについて記します。

■ チャレンジ
ナレッジラボは全く何もないところから創業しています。
いい意味で失うものは何もない状態でした。
これを活かし、様々な事業について「チャレンジ」をしてきました。
全く経験がない事業について、できるといってから考えるような、先走り気味のところもありました。
ストレッチ気味に目標たてて、何とか気合でそれを乗り越えるという繰り返しだったと思います。ただそれで新しい景色が見えたのは事実です。
これからナレッジラボは組織を大きくしていくフェイズに入ります。
そんな今だからこそ過去のしがらみにとらわれず、勇気を持ってチャレンジする文化をとても大事にしたいと思います。

ナレッジラボのメンバーは、社歴に関わらず実力に応じて重要な役職を担っています。
創業メンバー、古参メンバーが上位の役職を独占している状態ではありません。
事実、取締役COOの門出や、取締役CPOの古田は創業メンバーではありませんが、きっちりと自分の実力を示した上で今の役割を担っています。
また、入社して数か月であっても部の責任者として活躍しているメンバーもいます。
実力があり、チャレンジする気概があれば責任ある仕事を任せてもらえる社風は体現できています。


 信頼
信頼は社内、社外両方に関係します。
社外について、まずは何よりもお客様との信頼関係です。
ナレッジラボはどの事業も単発の売り切りビジネスはありません。
役務提供期間の差はあれど、一定期間は必ずお客様に寄り添い、伴走し業務を提供します。
ここでは信頼関係がとても重要です。
Manageboard事業についてはいわゆる月額課金モデルになりますので、販売したとき(契約したとき)がスタートで、そこから信頼関係を構築していきます。

また、ナレッジラボの創業当時は、仕事を紹介して頂ける金融機関さんにはとてもお世話になっていました。
(もちろん今もとてもお世話になっています。)
体裁はもちろん会社対会社のお付き合いなのですが、ベースには人との信頼関係があります。
約束したことを守れるか、うまくいかないときや失敗したときに素直に頭を下げられるか。
信頼関係が棄損すると、当然仕事を任せてもらえないですし、そうなるともちろんナレッジラボはやっていけなくなります。メンバーのお給料も払えません。(幸いにも今まで遅配はありませんでしたが、、、)
信頼関係=死活問題です

次に社内での信頼関係。これも言うまでもなく重要です。
近年、心理的安全性という言葉もありますが、自分の意見をしっかりと持ち、その先に相手へのリスペクトを通じて信頼が生まれてきます。
組織が成長するとメンバーの数が増え、当然様々な部署と役割分担が明確になります。
場合によっては部署間又はメンバー間で短期的に利害が相反してしまうこと、判断に迷うことが発生する可能性があります。
そういった場合、スムーズにことを進めるために根本にメンバー間に信頼関係があるかどうかはとても重要です。

■ 課題追求
これは今の方針や業務はどうなのか、本質的な課題にきっちり集中していこうというものです。
Manageboardの機能開発を例にあげます。
お客様から機能要望があった場合は、社内できっちりと検討していきますが、重要なのはお客様の意見をそのまま社内に共有するのではなく、「お客様はそもそも何がしたいのか」「実現したい価値は何なのか」を自分たちで考えることです。
表層に出てくる事象ではなく、一歩引いてその根本の課題を追求することが重要です。

社内に目を向けてみます。
ナレッジラボの様々な仕組み、制度、運用ルールはまだまだ粗削りなものが多いです。
これはリソースが不足する中で作ったものが多いため、当時としては仕方がなかった点がどうしてもあります。
ただ、新しく入ったメンバーが本質的な課題を追求し、過去の方法は忘れて、ゼロベースで再構築していく気概が大事です。
先輩が作った方法だから手をつけないとか、そのまま同じExcelを使う必要はありません。
過去の経緯を尊重しつつも、本質的にすべきこと、解決すべき課題を追求する姿勢が重要です。

今のナレッジラボの率直な状況

社内はとても優秀で面白いメンバーにジョインして頂いています。
各人が前職で様々な経験をしてきており、よくここまで経歴がバラバラな人が集まってくれたと感じます。
また手前味噌ですが、大阪でこのレベルの人材が揃っている会社はあまりないと思います。(と人材エージェントの方や入社きてくれたメンバーから言われます)
ちなみに東京支社もあります。
社員紹介のnoteもありますので、詳細はそちらをご覧ください。


ナレッジラボは経営インフラを変えていく当事者である

ナレッジラボのビジョンは「テクノロジー×コンサルティングによって経営のプラットフォームを提供する」です。
経営チームの多くが会計士や税理士であり、グループに税理士法人も有していることから、「日本中の中小企業の経営インフラを変えていく」当事者感がとても強いです。
外部からはスマートな会社と見られることもあるのですが、祖業がコンサルなこともあり、根っこはかなり泥臭いです。

今後ナレッジラボが実現したいこと

ここまで高い成長を遂げてきたナレッジラボですが、今後は組織化を一気に進めていき、さらにアクセルを踏み込んで人員数も拡大するフェイズに入ります。
感覚としては毎月新入社員が入ってくるくらいのペースかもしれません。
そういった中で何もしないとおそらく成長は止まり、踊り場にさしかかってしまいます。
手をこまねいてみていくわけにはいきません。

ここで最も重要なのは同じ価値観を共有するためのミッション・ビジョン・バリューの社内への浸透。
ミッション・ビジョン・バリューが浸透した組織は、社員数が増えても問題なく成長していくことができます。
翻って今のナレッジラボは残念ながら、ミッション・ビジョン・バリューが全社員に完全に浸透しきっていて完璧、とはいえない状態です。
このまま一気に成長を遂げることができるか、2021年が分水嶺となります。
ナレッジラボはこれからカルチャードリブンな会社へさらに進化していきます。

ナレッジラボとして事業を推進していく人材はそろいつつあります。
あとは各個人が持っている能力を目一杯発揮してもらうこと、そのための環境を整えていくことが重要です。
ありきたりですが、これが一番難しく、世の中のほとんどの会社ができていない気がします。

方法論はたくさんあるのですが、その根底にあるのが組織としてのカルチャーがしっかりと作られていること。
これは今まで急成長してきた会社さんを見ても明らかですし、歴史が証明していることだと思います。

私見ですが、高度経済成長で日本がプレゼンスを示せたのも、ある種家族主義的なカルチャーや制度が全ていい方向に作用した結果ではないかと思います。
高度成長期の会社を目標とするわけではないですが、同じような勢いとカルチャーを大事にしないと、たちまち崩壊するか、又は成長が止まります。
ある種宗教にも似た感じがありますが、そういった熱狂状態をこれから醸成していきたいと思っています。
今のメンバーを見渡して、それだけのポテンシャルがナレッジラボには絶対にあると感じます。

そしてナレッジラボが掲げるミッション「日本中の中小企業の経営インフラを変えていく」
ものすごく大きなテーマですが、これが実現すれば、日本が変わります。
失われた20年とは言われますが、世界をあっと言わせるためにまずは日本を変える必要があります。

ナレッジラボが提供するサービスはManageboardをはじめ、会社経営へ大きなインパクトがあるものばかりです。
会社経営をサポートすることは、経営者はもちろん、その会社で働く人、さらにはその家族をも助けることになります。
この分野で勝負するのはとても馬力が要りますが、やりがいがあります。

最後に

かなり長文になってしまいました。
何が言いたいかというと、
ナレッジラボはこれまで以上にミッション・ビジョン・バリューを重視した「カルチャードリブン」の会社へ進化していきます。
勢いに任せた文章になってしまいました。

ナレッジラボが実現したい未来に向かって、全社一丸となり、気合を入れて頑張っていきます。

2021年もよろしくお願いいたします!


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