会計事務所ユーザーさんに聞いてみた!顧問先様の成長に応じたManageboardの使い分けノウハウ

顧問先様の成長に応じて提供サービスを変えていくことが重要

今回は顧問先様の成長に合わせたサービス提供例のお話です。
関与が始めると顧問先様の事業が成長し、会社規模が拡大していくケースがあります。当然、成長する会社は新しい課題が次々とでてきます。経営管理についても事業フェイズに応じた課題がどんどん発生します。
そういった先に対し、会計事務所様として提供するサービスをより高度なものに進化させていくことで、顧問先様の満足度向上に資することができます。
会社設立で関与開始した顧問先様を例にして、成長に応じたサービス展開を順番に見ていきましょう。

第1フェイズ 「正しく帳簿をつける」

会社設立した顧問先様は会計や帳簿作成の知識が不足しているケースが多いと思われます。まずは基本となる正しい帳簿を作成頂けるようになるべくサポートする業務が第1フェイズです。

帳簿を正しくつけるためにはクラウド会計ソフトの活用が有効です。ここで重要なのは、最初の段階でチャットやWEB会議を活用して接触頻度を増やし細かくサポートすることです。ここでいかに早く安定軌道にのせるかが勝負です。具体的には次のポイントを抑えつつ進めます。

■ 会計ソフトではできるだけ手入力を行わないという意識。クラウド会計ソフトと預金口座やクレカ連携は必須です。

■ 現金払いをできるだけ抑え、カード払い又は口座振込とするよう依頼する。キャッシュレス決済が普及し始めている昨今、カード決済等に抵抗を持つケースは減っているように見受けられます。

■ 会計ソフトへのデータインポートは先方でできるようになるようアドバイス。立替経費や現金出納は、一つずつ仕訳を手入力するのではなく、Excelで集計しておき、月に一度インポートするフローを身に着けて頂きます。

■ 顧問先様が困っていれば、都度WEB会議等でサポート。会計ソフトやExcelの操作のアドバイスはチャットではどうしてもうまく伝わらないケースがあります。そのような場合、WEB会議をすぐに繋いで、画面共有しましょう

第2フェイズ 「業績の見通しや資金繰りの見通しを一緒に考えてみる」

月次試算表がある程度の精度でできるようになれば、次は業績見通しを一緒に考えるフェイズに入ります。ここでいう見通しとは、当期末までの月別PL予測やキャッシュフロー予測をいいます。
ここで重要なのはできるだけ一緒に考えること。会計事務所様で詳細まで作り上げてしまうのではなく、顧問先様とディスカッションしながら一緒に作り上げていきます。これで顧問先様が徐々に数字に対する意識を強くもらってもらえるようになります。

一緒に作る際は、予算を全く0から作るのではなく、前期ベースの値で予算を設定しておくことがスムーズに進めるコツ。あらかじめざっくり仮案を作っておくことがポイントです。

見通しを作成した後に、会計事務所様で追加提案できる論点は、「補助金」や「融資」のサポートと思われます。特に融資は金融機関への資料作成から着金まである程度の時間を要することから、早めに行動を起こすことが重要です。その判断材料として、Manageboardを活用して資金繰り見通しを立てることが重要です。

第3フェイズ 「顧問先様自ら予算を作成してもらう」

見通し管理の必要性を感じてもらえるようになれば、次に顧問先様自身に予算を作成してもらうフェイズに入ります。Manageboardでは顧問先様にアカウントを付与し、自由に操作し予算作成してもらうことが可能です。

ここまで来ると、顧問先様に自社の数値に対する感覚を持って頂いているので、スムーズに予算作成に入ることができます。会計事務所様では顧問先様に作成してもらった予算について、違和感がないかアドバイスをお伝えします。

もし事業が成長していれば、このタイミングでは積極的な投資を実施するタイミングであるかもしれません。例えば、スタッフを積極的に増員する、新たに店舗を増やすなど。
この場合には、ある程度の精度で予算作成する必要があります。Manageboardの部門別機能と、バージョン管理機能が活用できます。

■ 部門別機能とは

Manageboardは部門別予算を作成し、実績との比較レポートも出力することができます。部門別予算は各部門の予算を積み上げで作成します。

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バージョン管理機能とは

バージョン管理機能とはすでに作成した予算をコピーして別の予算を作成することができます。
例えば、スタッフを5名増員するプランと、7名増員するプランでは必要となる売上高も異なると思われます。こういったパターン別に予算を作成し、それぞれ実績との比較も可能です。

最後に

顧問先様のフェイズに応じて、柔軟に提供サービスを考え、場合によってはManageboardを活用し、顧客満足度を上げる意識を持ち続けることが重要です。
最終的に予算組み含めた経営管理体制を作りあげていくことをイメージしつつ、関与当初から顧問先様の課題点を意識して業務を行っていきましょう。


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