著作の紹介

著作の紹介(3冊)

1.はじめに


マーケティング視点で読解力を高めるノートでは、19年11月~12月にかけ、
OMO(Online Merges with Offline)やDX(Digital Transformation)、デジタルネイティブ時代のSNSを通じた情報伝播の構造、そして口コミが生まれる理由、発信する動機について、マーケティング視点で見聞きした事を、理解、読解、整理、体系化できたものから順番にご紹介(おすそ分け)してまいりました。

2017年から19年にかけ、当方が社外のセミナーや大学生向けの講義、大学院の授業を受け持たせていただいた際に、発信してきたPowerPointのスライドが元ネタとしてあるのですが、それぞれのスライドの内容を説ご明する際、口頭で捕捉してきたコメントをテキスト化し、全部で33本のnoteを3冊の電子書籍として、amazonのkindleで発刊いたしました。

2020年も、日常疑問に思ったことの中で、背景事情が視えたもの、構造として読み解けたもの、あるいは少し先の未来を見通すことができたもの、これは芯食った理解なのでは?、と思えたモノ、コトについて、発信できたらと考えております。

今回は、年内の最終回のnoteとして、3つの著書について、ご案内をさせて頂きます。

2.キャッシュレス市場について理解し、今後を見通したい方へ


(1)テーマと内容
PayPay、LinePay、メルペイ、d払い、RPay(楽天Pay)・・・2019年度、大手事業者が大挙してキャッシュレス領域に参入し、その手段がなんで、「QRコード」決済なのか?赤字覚悟の出血大サービス(100億円還元、20%ボーナス)を継続する理由はどこにあるのか?素朴な疑問を持った筆者が、その背景にある大手プラットフォーマーの思惑、そして、QRコード決済を普及させた先で目指す一つのゴールである中国アリババのAlipayモデルを読み解き、現在の日本で、アリババに最も近づけそうな事業者(企業)を明らかにしております。

また、19年11月18日(月)に、なぜこのタイミングでLineはYahoo!との経営統合を決意したのか、統合協議の裏側にある背景や事情を読み解き、番外編として記事を追加いたしました。

2025年の日本のキャッシュレス市場や、QRコード決済、モバイルコンタクトレス決済がこの先どうなるか、アフターデジタルの時代のプラットフォーマーが目指す世界やゴールを見通したい方にお勧めしたい内容です。

(2)目次
第1章 プラットフォーマーの定義
第2章 日本におけるキャッシュレス決済の見通し
第3章 やっぱりQRコード決済は主役でない理由
第4章 誰もが目指す一つのゴールAliPayモデル
第5章 QRコード決済の競争が過熱してしまう事情
第6章 皆がAliPayみたいになれない理由のいくつか
第7章 OMOプラットフォームの必要十分条件
第8章 マーケティング視点でOMOを読解した結果
番外編 LineとYahoo!なぜ統合へ?

(3)書籍

日本のキャッシュレス市場の表と裏: プラットフォーマーの戦略が30分で理解できる(追記版) Kindle版

3.デジタルネイティブ世代の情報接触態様や価値観を知る


(1)テーマと内容
2019年現在、18歳となり、大学受験や専門学校への進学、来春の就職を控えた高校3年生以下の10代は「デジタルネイティブ世代」と呼ばれており、物心が付いたときには、傍らにiPhoneがあったこの世代の価値観や行動スタイルは、従前の世代とはまったく異なっています。

特に、2010年代に起きた「情報接触態様(スタイル)」の変化は大きく、ソーシャル時代のメディア接触時間の増減や情報収集手段の多様化、購買意思決定プロセスの変化の存在を知ることなく、マーケティング活動を行っていると、情報を発信する、商品やサービスを販売する方々と、消費購買する生活者との間に、大きなGAPが生じてしまいます。

本書は、自社の魅力ある商品の存在を知ってもらい、ファンになってもらいたいと考えている方や、令和時代のマーケティングについて学ばれたい方を想定し、SNSで情報を手繰り寄せる世代の情報接触態様(スタイル)や、口コミの特性、SNSを通じて情報が伝播、拡散されていく構造、購買意思決定プロセスの変化など、令和時代のマーケティングセオリー(新説)について、リサーチ結果や実例、オリジナルの図解を数多く用いて、解説しています。

生活者や情報を届けたいとするターゲット理解を前提として、事業戦略やマーケティングの戦術、プロモーションやブランディングについて考えるお仕事に就いている方や、これからこの領域を学ばれる方の基礎的な教科書として、お手にとって頂けたらと考えています。

(2)目次
第1章 メディア接触の変化
第2章 令和時代の情報検索手法
第3章 SNSが検索手段として適している理由
第4章 消費購買プロセスって変わった?
第5章 お客様の顔が見えない・・
第6章 変わらなきゃ、令和時代のマーケティング
第7章 一口に「ID」と言っても意外と深いIDを考える
第8章 お客様の顔が見えない問題を解決する
第9章 口コミが生まれるスイッチを知る
第10章 口コミってどう広がるの(伝播の構造)
第11章 口コミのスイッチが入りやすい商品って何?
第12章 人はなぜ口コミ情報を発信するのか
第13章 従来型メディアの受難とSNSへのシフト

(3)書籍

デジタルネイティブ時代のマーケティングセオリー: SNSで情報を手繰り寄せる世代の情報接触態様(スタイル)が60分で理解できる Kindle版

4.小さくても、自社のブランド、商品の価値を発信する

(1)テーマと内容
生産者や食品製造業の方々が持つ想い、商品製造や商品化に掛ける志は、ユニークで2つとないオリジナリティを備えた、他に存在しないコンテンツであり、商品に魅力を付加し、口コミを喚起する力を備えた固有の経営資源です。

普段目にすることは少なく、商品名やパッケージからは読み取り切れない、一つひとつの商品が持つバックグラウンドや物語に触れた時、共感は生まれ、他者への共有の起点となり、口コミの連鎖が広がっていく、というデジタルネイティブ時代の情報伝播の構造とその特徴を活かしたファン作りの方法論が「共感型マーケティング」です。

本書は、東北地方の食品クラスタ(地元の名産を生産・加工して流通させる)を対象としたオンラインチャネル活用のための研究会において、自社のファンづくりに取り組む意向をお持ちの生産者や食品製造業の皆様に、小さくてもファンを作るための「最初の一歩」を踏み出して頂くため、当方がご支援した企業の実例から、共感型マーケティングを活用する際の仕組みや、仕掛け、工夫を読み解き、実践的、体系的な手引書として整理いたしました。

工夫次第で情報を届けられるこの時代に、自社の商品に込めた想いや、提供価値が、ファンを起点とした共感連鎖のネットワークを辿り、一人でも多くのお客様に伝わるよう、本書が、ファンづくりの第1歩目を踏み出される際の一助になればと、願っております。


(2)目次

第1章 工夫次第で情報を届けられる時代の到来
第2章 共感を生むコンテンツってどんなもの?
第3章 共感を勝ち得るための工夫とは(唯一、ひとつだけ)
第4章 地方にある食品クラスタのファンづくり事例
第5章 食品クラスタにおけるオリジナルの取り組み
第6章 小さくても始める共感者を作るための第1歩
第7章 ファンづくりに向けたコンセプトワークを理解する
第8章 コンセプトワークを進めてみよう
第9章 コミュニケーションの仕組みと仕掛けを考える
第10章 実例から見えるファンづくりの仕掛けと工夫
第11章 最初のファンを1人作ることから

(3)書籍

工夫次第で情報を届けられる時代の共感型マーケティング活用法: 最初の1歩を踏み出すための実践的手引書 Kindle版

 マーケティングの視点で見聞きし、読み解き、整理、体系化したこと事を発信しています。発信テーマ別に目次を用意していますので、気になる記事がありましたら、ぜひご覧ください。


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