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生涯学習の時代、如何に学び、育ち続ける人となるか。

突然ですが、「教育」ってなんだと思いますか?

国語辞典ではこう書かれていました。

ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養 (かんよう) などを図り、その人のもつ能力を伸ばそうと試みること。

ちなみに涵養とは

水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。

だそうです。

なんか表現が綺麗ですね。


つまり「教育」を簡単に言うとすれば、なりたい自分になるために、心身ともに鍛錬するといったところでしょうか。

これって今の時代、簡単に出来るものなんでしょうか?

僕は正直難しいと思ってます。

ここからは、「なぜそう思ったのか」を書いていたいと思います。

昔の社会を生きる人たちは、もちろん未来について分からないことはたくさんあったとは思いますが、基本的な特徴は変わらないと確信していたと思います。

なので子供には田植え、古典の読み方、書道などを教えていました。

おそらくそれは、こうした技能が30年後も必要だということは明白だったから。


しかし今の社会はどうでしょうか?

2050年に世界がどうなっているのか、何をして生計を立てているのか、軍隊や官僚制というものはどう変化しているのか、ジェンダー関連の社会問題はどうなっているのかなど全く分かりません。

要するに、今の子供たちが学ぶ多くのことは、大人になった時に全く必要のない時代遅れのものになっている可能性があるのです。

そんな中で、現代社会は膨大な量の情報にさらされ、そんな中にも偽情報の拡散や無関係な情報の発信も容易になっています。

簡単に最新情報を入手できる一方で、矛盾する話が多いため何を信じればいいのか分からない。

結果、政治や科学など様々なものが複雑に見えて、考えることをやめSNSや動画コンテンツに没頭してしまう。

これらを考えると今の教育制度はあまり意味を成していないのかなと感じます。

今の教育は、産業革命が起こした

教育の生産ライン理論に基づいているといわれています。

町の真ん中には大きなコンクリートの建物があり、中には同じつくりの部屋が並び、机と椅子がキレイに何列も並べられている。チャイムと同時に30人ほどの、同じ年に生まれた子供たちが入っていく。そして毎時間大人が入ってきて話始める。
 このような制度は今も続いていて、この制度が破綻していると多くの人は理解しているでしょう。

 じゃあなぜ変わらないのか?

 おそらくそれが教育の難しいところで、実用的な代案を生み出せずにいるからでしょう。

ではなにを教え、学んでいくべきなのか。
必要なのは、情報の意味理解、重要かそうでないものを見極める能力、

なにより大量の情報の断片を結び付けて、世の中の状況を幅広く捉える能力だと感じます。

そこで必要なのが「四つのC」だと考えます。

・critical thinking(批判的思考)
・communication(コミュニケーション)
・collaboration(協働)
・creativity(創造性)

これが今の教育に必要なものではないでしょうか?

現在私たちは、まだ見ぬ未知の世界へ模索しながら生きていくことが、不可避な状態にあります。

3年前、コロナというものがこんなにも大きな問題になるだなんて思ってもみなかったでしょう。

ですが今の私たちはそういったものに何度も立ち向かい乗り越えていかなければなりません。


生涯学習の時代です。

常に自分の思考のアップデートをしましょう。

常に自分とは何者かを考えましょう。

常に自分の幸せの根源を探し求めましょう。

これが僕たちが自分らしく生きるための術であり、「教育」の本質です。


Written by Hikaru Koike

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