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自分のモチベーショントリガーを設定し、脳みそに覚えさせる。「やる気スイッチ」は自分でセットする。
自分の「モチベーション」について考えたことはありますか?
モチベーションが上がらなければ、集中できないし、そもそも着手しようという気にもなりません。
もちろん、生産性は上がりません。
しかし、モチベーションを自分でコントロールするのは難しいものだと思います。
今回は、モチベーションの上がる仕組みを簡単に解説した上で、自分のやる気を上げるコツをご紹介します。
モチベーションには、ドーパミンやアドレナリンといった神経伝達物質が脳内に発出されることが関係しています。
つまり、ドーパミンやアドレナリンが発出される条件を見つけることができれば、モチベーションの高い状態を再現することが可能になります。
これらの神経伝達物質は、何かしらの要因によって反応し、発出されます。
これを、ここではモチベーショントリガーといいます。
モチベーショントリガーには、外からの刺激である外部要因と、自分の心から湧き上がってくる内部要因があります。
例えば、嫌いな人に囲まれて誰もやる気のない環境では、自分もやる気がなくなってしまいますし、自分の好きな人たちが一生懸命頑張っている環境では、自分のモチベーションも触発されると思います。
このようなモチベーショントリガーは、人によって異なります。
そして、脳みそは蓄積学習による反応を示すため、反復によってモチベーショントリガーを覚えています。
よく聞く実験の例では、「鈴がなったら餌が出てくる」という条件を繰り返し体験した犬は、鈴が鳴るとよだれが出ます。
これは、「鈴が鳴る=餌をもらえる」という条件反射が反復によって脳に記憶されているからだといいます。
同じように人間も、とある事象とその時の感情をセットで記憶するため、紐付けすることが可能です。
私自身のモチベーショントリガーのひとつを例として紹介します。
私は高校時代、バスケ部でした。
試合前に集中するために、必ず同じ曲を聞いてから試合に臨んでいました。
格闘技のテーマソングで、それを聞くとメラメラとした気持ちになって、「やってやるぞ」と気合が入りました。
この繰り返しの体験によって、私の脳みそは「その曲を聴くと、気合が入る」という条件を反復し記憶しています。
そのために、今でもその曲を聴くと、心が燃え、気合が入ります。
実際には試合が始まるわけではなくても、試合が始まる時の感情が、その曲というモチベーショントリガーによって引っ張り出されます。
みなさんも、自分なりの「モチベーショントリガー」を設定してみてください。
コーヒーを一杯飲んでから仕事をする。
目を瞑って10秒数えてから勉強する。
繰り返し反復することで、モチベーショントリガーが設定されます。
p.s.
五郎丸やイチローなどの「ルーティン」も、常に高い水準の集中力を発揮するための、モチベーショントリガーであると言えます。
written by Hideaki Shimoshige
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