見出し画像

【連載】「脊損ビフォーアフター」始めます

今回連載する【脊損ビフォーアフター】では、J-Workout(ジェイ.ワークアウト)でトレーニングをしている脊髄損傷の方の身体の変化にフォーカスした情報をお伝えしていきます。
ビフォーアフターの映像を比較することで、トレーニングによる変化がわかっていただけると思います。

また、以下YouTubeにアップしている映像内のトレーナーからの解説は、専門用語を使わず馴染みのある言葉を選択し使用しているのでよりわかりやすくなっております。ぜひ、ご自身の受傷部位 / お身体の状況に近い症例を見つけ、トレーニングを継続している未来の自分の姿を想像しながらご覧いただけましたら幸いです。

早速、こちら
1つ目の【脊損ビフォーアフター】は、

伸びなかった膝が伸びた!!

20代女性、受傷歴:3年
受傷部位:胸髄12番(不完全損傷)
※受傷部位・状態は医師の診断による。

現在、週2回(3時間/回) のトレーニングを1年半続けています。

ビフォー

右脚は、膝折れしてしまい軸足としても、脚を前に出すことも弱い状態でした。左脚は、ある程度の自力で振り出したり、軸足として体重を乗せることができました。
上半身については、歩行器を安定するようサポートがつけば、上肢・体幹は安定し自身で姿勢を保つことが可能です。

トレーニングのポイント

●右脚の機能向上
・筋収縮を促すための電気刺激
筋収縮の弱い部位には、筋収縮が起こってほしいタイミングで適度な電気を流し筋収縮を促すことで、筋力向上及び収縮の正しいタイミングを再教育していきます。
・交叉性反応の出現からの膝伸展の強化
交叉性伸展反射などにより片脚が屈曲し地面から離れた際に、反対側の脚は伸展し軸足になる反応があります。両脚で立つ練習をするよりも片脚に体重を乗せた時にこの反応が現れ、この伸展の反応を強化していきました。

アフター

まだ不安定なためすぐサポートできるよう近くでの見守りが必要な状態ですが、歩行器も自分で操作し、左右共にノーサポートで歩行が可能!!になりました。

今後のさらなる変化が楽しみです。

J-Workout公式YouTubeチャンネルではこれまでも様々な映像を投稿しております。ぜひ合わせてご覧いただけましたら幸いです。

サポートよろしくお願いいたします。サポートくださったお金はすべてJ-Workoutでトレーニングをしてく脊髄損傷の方々のトレーニング費用として還元させていただきます。