脊髄損傷者の「姿勢不良」②重力を利用して姿勢改善
今回は、脊髄損傷の方のように車椅子を長時間利用している、体幹部に麻痺があるこにより、"猫背"、”腰の反り”や”身体のねじれ”が出ている方にお勧めしたい「スタティックバック」という姿勢をご紹介いたします。
YouTubeにて動画で紹介しておりますので、そちらも、ぜひ、ご覧ください。
実際にやってみましょう
用意するもの
脚を乗せる大きいクッション(椅子でも可)
1,仰向けに寝ます
この時、「柔らかすぎるベッド」上では、身体のクセが出たまま沈み込んでしまうので、適度な硬さが必要です。また、「硬すぎる床」上では、姿勢不良になっている部分が1点に当たり、そこがうっ血してしまったり、褥瘡の原因になってしまう危険がありますので、弾力のあるマットなどを敷くといいと思います。
2,脚の下にクッションをいれます
膝・股関節が90度程度になるように脚の下にクッション(または椅子でも可)をいれます。※椅子に座っている姿勢をそのまま90度回転させた姿勢です。
クッションは、潰れにくく、しかし全体に当たるような硬さがいいでしょう。椅子の場合は、脚が乗っている座面にクッションなどを敷いて行ってください。
クッションの高さが低すぎると、背中が反りやすくなってしまう場合がありますので、上半身が一番リラックスできる高さのものをみつけてみてください。
3,姿勢を正します
自分で整えるのは少し難しいかもしれませんが、上半身のねじれや傾きを正します。
4,そのままでOK
そのままリラックスして、重力に任せます。
猫背気味に前に丸まっている肩の位置
反りすぎてしまっている腰
を重力により整えていきます。
マットの硬さにもよりますが、初めは10分程度~様子を見ながら時間を増やしたり、どうしても動きたい方は、スタティックバックの姿勢で、肩回りを動かすWall(ウォール)ルーティンをやってみてください。
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