ハーブの環境浄化能力
ハーブって私たちの美容や健康に嬉しいサポートのはたらきもあるほか、環境にも嬉しいはたらきがいくつもあるんです。
その中でも、今回はハーブの環境浄化能力についてご紹介。環境浄化能力って、どんなものかイメージが湧かないですよね。どんなはたらきをしているのでしょうか。
1,ハーブの環境浄化能力
ハーブには、環境中の有害物質を浄化する能力があるといわれており、これを環境浄化能力(フィトレメディエーション)といいます。
ハーブの環境浄化には、いくつかの方法があります。
・ファイトエクストラクション
植物が土壌や水中の有害物質を吸収し、蓄積する方法です。収穫して処分することで有害物質を取り除きます。
ミント、バジル、セージなどは土壌中の重金属を吸収するはたらきがあります。
・ファイトデグラデーション
植物が有害物質を分解する方法です。植物の酵素や微生物の活動によって、化学物質が無害な物質に変わります。
バジルやタイムは有機汚染物質を分解するはたらきがあります。
・ファイトボランタライゼーション
植物が有害物質を吸収し、気体として放出する方法です。この方法は、特定の汚染物質を環境中から除去するために使用されます。
ポプラやヒマワリに、そのはたらきがあると言われています。
・ファイトスタビライゼーション
植物の根系が土壌中の有害物質を固定し、移動を防ぐ方法です。ローズマリーやセージは、土壌中の重金属を吸収し、その移動を抑制する能力があります。
2、ハーブを使った環境浄化のメリットとデメリット
ハーブを使った環境浄化のメリットはいくつかありますが、デメリットもあります。
【メリット】
・低コスト
化学薬品を使った浄化方法に比べてコストが低いです。
・環境に優しい
化学薬品を使用せず、自然のプロセスを利用します。農薬や化学肥料によって汚染された農地でハーブが使用されることもあるそうです。
・美観
ハーブの栽培は景観の向上にも繋がっています。都市部の汚染された空き地や公園でハーブ栽培されるなどの活動もあります。
【デメリット】
・時間がかかる
浄化に時間がかかる場合があります。
・汚染物質の特性
すべての汚染物質に対して有効ではありません。
・バイオマス処理
汚染物質を吸収した植物の処理が必要です。
3,ハーブで環境浄化、わたしたちにできること
わたしたちにも、ハーブを使った環境浄化に貢献できることがあります。
・コンパニオンプランティング
野菜や花と一緒にハーブを育てることで、土壌の健康を維持し、有害物質の吸収を助けます。たとえば、トマトのそばにバジルを植えると、土壌中の有害物質を吸収し、トマトの成長を助けることができます。
さらに、雨水を回収してハーブに使用することでハーブが雨水中の微量の汚染物質を吸収し、家庭の水循環を改善する助けになります。
・地域のコミュニティガーデンに参加
地域のコミュニティガーデンプロジェクトに参加し、フィトレメディエーション活動を支援することができます。
・ボランティア活動
地元の環境保護団体や市民グループのボランティア活動に参加し、ハーブを使った環境浄化の取り組みをサポートします。
4,おわりに
いかがでしたか?今回は、ハーブの環境浄化能力について解説していきました。
ハーブの驚きの環境浄化能力。みなさんも身近なことから、ハーブによる環境浄化に貢献してみませんか?
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