エレクトリック先生 (HALCALI)
ドラム日記 第37回
今回は、ドラムの演奏の話ではなく、その周辺の話を少し。
次のビートシリーズのテーマでいいのがなくて、脱線ばかりですが。
今やDTMが当たり前になり、コロナ禍が後押しして、みんな自宅録音するようになりました。
ドラムのようなアナログ楽器の音だって例外じゃありません。
と言っても自宅でドラム録音できるかと言えば、近所に迷惑かからない田舎か、広いお家に防音ルーム完備じゃなきゃムリですけど。
それでも近所のスタジオでドラム録音して、ファイルでメンバーとやりとりして他のパートの練習や録音に役立てたり、なんならそのままミックスしたり、ほんとリモートでかなりできるわけです。
すべての楽器の音がデジタルになってしまえば、ミックスまでぜんぶコンピュータで完結します。なにしろデジタルデータは劣化しないので、専門知識がなくても簡単に取り扱えるわけです。(いやもちろん最低限は必要でしょうけど)
アナログが介在する部分、言い換えるとエレクトリック先生が登場する部分、つまりマイクや、アナログ→デジタル変換、そしてモニター類だって、そんなにお金かけなくてもすばらしい環境を誰でもすぐ作れます。専門知識はある程度必要ですけど、なにしろ機材の性能がすばらしいので、流通に足るくらいの音はすぐに作れちゃいます。
DTMは、おおまかに言えば、
エレクトリック先生(録音)
↓
デジタル(編曲・ミックス)
↓
エレクトリック先生(再生)
の流れになっているわけですが、デジタルからそのまま流通させることもできるわけで、今の流通重視な世の中ではデジタルファーストになってるのでしょう。
デジタル音源、デジタル楽器が増えたのもありますね。
ドラムにおいては、電子ドラムでの演奏をそのまま音源として使うってのはまだあんまり聞きませんが、タイコごと、シンバルごとに別々に録音した後でいろいろデジタルで効果かけて、というのはもう当たり前になってますね。
これから始めるぞ!な超初心者でもわかる、便利なサイトもたくさんあります。
すごい時代です、ほんと。
◇◇◇
さらに言えば、ドラムをわざわざ演奏・録音しなくたって、もはや打ち込みでいくらでも代わりがききます。
打ち込みも、微妙なズラしや強弱、クセなんかも容易に入れられるようになり、もはや生ドラムなのか打ち込みなのかわかんない曲もたくさんあります。
揺れないドラムなんて魅力ないので、やっぱり生ドラムじゃなきゃとは思いますけど、でもYouTubeに上がってるような今っぽい曲とか、アニメ曲やアイドル曲とか聴いてると、打ち込みドラムも悪くないなとも思ったりもします。
最初から打ち込みで作られたドラムトラックは、そんなとこにバスドラよう入らんわ!とか、そこクラッシュ入らないの!?とか、そもそもそんなの手が3本いるわ!とか、いろいろ思いますけど、そういうのもひっくるめて悪くないって思います。
◇◇◇
そんな身近になったDAWソフトですが、ドラム叩けるようになると、曲打ち込むにしても理解が早くてとても効率的で良いですね。ドラムパートだけですけど。
それに、ドラム練習にもとても役立ちます。
たとえば最近だと、シフトチェンジの練習するのに、慣れない5連符とか2拍3連符とかの感覚つかむために、ちょこちょこっと打ち込んでiTunesに入れて、すぐ繰り返し練習できるのとかすごく便利でした。
ボクは、頭で覚えるより、耳で覚える方が得意なので、練習フレーズを音で繰り返し聴けるのはとても便利です。
パラレルスペックのときは、練習開始早々に丸々一曲打ち込みましたが、スコア理解するのにとても役立ちました。打ち込んでると、アクセントや、クラッシュシンバルの音は左右どっちで叩くか考えたり、ハットクローズのタイミングを意識したり、と曲の理解がとても進みます。
打ち込むだけでも理解がとても進みますが、一曲全部midiデータになってしまえば、苦手パートだけ切り出してテンポ落として曲にエクスポートして、iPhoneに入れて繰り返し練習したりもできます。
切り出すときに、バスドラだけ強めにしたりとか、苦手な16分ウラのとこだけ強めにしたりとかだって簡単です。
そんなわけで、スコア読み始めたばかりの方は、ぜひガレバンでいいので、そのまま打ち込んでみることをオススメします。めっちゃ簡単。
DAWソフトは最初はガレバン使ってたんですが、オーディオインタフェース買ったらオマケに付いてたstudio oneのartistバージョン(真ん中のクラスのやつ)を今は使ってます。そんなので充分。
とある事情で(!?)、最近とうとうミクさんも手に入れてしまったんですが、それにもstudio one artistのpiaproエディションが付いてました。
studio one artistは、まあ便利だし、打ち込みやすいし、けっこう気に入ってます。でもDAWソフトなんて、慣れりゃ何でもいいのです。
早くドラムうまくなって、スタジオで生ドラム録って、それに合わせてミクさんに歌ってもらいたいものです。
◇◇◇
エレクトリック先生というより、デジタル先生の話になってしまいましたが、エレクトリック先生はHALCALIの2003年のリリース。
HALCALIを最初に聴いたときは、あまりに衝撃で、これを受け入れてしまっていいんだろうか!?だけどなんてカッコいいんだ!!そしてカワイイ!!なんてこったちくしょー!!!と葛藤?混乱?したのを覚えています。
PUFFYのときにも似た感覚あったけど、そこまでじゃなかったもんな。
HALCAとYUCALIは、なんか、ザ・トーキョーっ子というイメージもありました。田舎者なボクにはまったく備わっていない、トーキョー育ちの余裕というかユルさというか。フリッパーズの2人にも感じたやつ。
HALCALIの曲は、オケが単独でも成り立つくらい良くできてて、使われている音もかわいくてフワフワしてて、ビートもしっかりしてます。そこにあの2人のやべえフロウが乗っかると、唯一無二なHALCALIワールドが出来上がるってわけです。RIP SLYMEさすがっす。
デビューの頃って、14歳とかなんですっけ。そう考えると、2人やっぱうまいですよね。
ハルカリベーコンのユル過ぎる感じも大好きですけど、ボクはなんだか音楽ノススメが一番好きなアルバム。カワイイとカッコイイがバランスちょうどよいのです。アルバムは2枚目が一番!現象ですかね。
中でもフワフワ・ブランニューとか、若草DANCEとか、ほんと好き。久しぶりに聴いたけど、やっぱ名曲だなー…。
HALCALIさんはカバーも光ります。二人の声は、貴重な楽器なんですね、もはや。
真心の愛とか、ジュディマリのラッキープールとか、ひみつのアッコちゃんとか、選曲もさいこう。
もちろん有名なブギー・バックも。
あの頃はHALCALIみたいなのはまだ珍しかったですけど、もう今はスタンダードになってます。ゆるカワでカッコいいアーティストもいっぱいいるし、アイドルが似たようなことやったりしてます。それもかなりのハイクオリティで。いい時代。
そう思うと、ボクがエビ中とか好きなのは、昔からなんだなって気付きました。好みの本質は結局は変わらないんですね。
◇◇◇
なんだかよくわかんない日記になりましたけど、ドラム練習の方も楽しんでやってまーす。なんか最近いろいろ掴んできたような気がする!?
さて次回は、、、どうしよう。
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