見出し画像

「仮面」

自分はどんな思考をしているのか。どんな考え方をしていれば正しく生きられるのか、世の中を生きやすくなるのか。気がつくといつも考えている。

幼少期の頃は自分の時間軸の中で比較的人間関係もうまくいっていたと思い込んでいるため、幼い頃はどんな考え方をしていたのか、思い出したくなってしまう。

ただ、はっきりとは思い出せない。

朧げながらだが、今振り返ると、自分の幼少期の考え方は漫画やアニメ、ドラマに大きく影響を与えられていたと思う。

ジャンプの登場人物の悟空やルフィ、サッカーマンガの恵まれない体系ながら人一倍努力し強豪を打ち破っていく主人公、好きなドラマの主人公などなど…。
その主人公たちの考え方や話す内容、行動に伴う意思決定の仕方を真似していたら、人生は正しい方向にいく気がしていた。

悪い方の登場人物と同じような考え方や話し方、行動の仕方も同様にインプットされていたので試しにそちらを真似すると、よく怒られていた。

自分の中で幼いながらに実験している部分もあって、上記の物語に出てくる主人公と悪役はやっぱり分かりやすく社会の価値観を今よりもわかりやすく映し出していたのだとわかった。

翻ってみて、今の自分の考え方はどうだろうか。
どちらかというと社会人歴が長くなってくるほどに軸足が”悪い方”にズレてきている感覚がある。

いつでも正直にいれば怒られるし、明るく振る舞っていると他人の目にはバカに映るからだ。

嘘をつけば怒られないし評価される、難しそうな顔をしていれば、仕事をしているように周りには映る。

実際にそんな感覚に陥る。

病んでいるのだろう。笑

そうは言っても友達と会って悩みを話せばほとんどの確率でみんなその”病”のことで悩んでいる気がする。

僕から見える大人はみんながこの病に罹っているように見える。

社会人になって10年以上経っているが、新卒で入った時に会社で感じた違和感を今でもはっきりと覚えている。今思うとそれは上記に対する”気持ち悪さ”だったのだと思う。

”嘘”や”フリ”、虚構の中でうまく演じることができる人、そういうことが得意な人が、どんどん”エラく”なっていくと感じる。
良いお給料をもらっている気がする。

“エラく”なってお金をもらえれば家族は喜んでくれる。

でも“エラく”なる過程は苦しいし、きっとなった後もさらに苦しいだろう。

自分の昔なりたかった”主人公”のようになりたい。

ただ今これを書きながら気がついたが、その自分が幼い頃になりたいと思っていた”主人公の像”も虚構の産物である。


自分はどう考え、どう生きていくのか。

何が本質で何が真理なのか。

これは今後も自分の中で考えたい。

そしていつか、そのことに集中できる生き方を見つけ、実践したい。

その時に、自分の理想の生き方を実践する時にお金は必要なのだろうか、業績が右肩上がりの業界・大企業にいなければならないのだろうか、肩書きは持ってないといけないのだろうか。

現時点での今の答えとしては「そんなものはきっと要らないのだろう」である。

ただ現実に目を向けると、今日でゴールデンウィークは終わり、明日からまた”日常”に戻る。

あぁ…右脇腹の辺りが痛くなってきた…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?