自分の感覚を優先する

数か月前のことです。ネットで偶然見かけた小説なのですが、その本の著者の別の作品を読んだことがあり、さらにはインスタでも数人のフォロワーさんが、この小説を紹介していたので、私も購入してみました。そして、読み始めたのですが・・・し、しんどい・・・。小説の内容が自分には合わなかったのか、読むのが辛くて全く進まないのです。結局20ページくらいで読むことを諦めました。

そして、少し前のことですが、自宅にある本を整理して読まなくなった本や、メルカリに出品したけど売れ残った本などを古本屋さんで売ろうと考え、段ボールにまとめることにしました。その際に「例の小説」も段ボールに入れることにしました。
しかし、自分のなかで「余計な事」を考え始めてしまい、そこから「迷い」が生じ始めました。実は段ボールに入れた後も、ネットで「例の小説」の良い評判が流れてきていたのです。

「みんなが面白いと言っている小説なんだけど、自分には面白さがわからない」
「途中で読むのを止めたのが悪かったのかな?」
「もっと先まで読めばいいのかな?」
「やっぱり自分の感覚がおかしいのかな?」

いろいろな不安が浮かんでは消え、そして再び復活して・・・みたいな感じになったのですが、冷静に考えれば何ら不思議なことではありませんでした。

「世間一般の基準と自分の基準は違うことがあっても当たり前」
「誰かの好きと自分の好きが同じとは限らない」
「誰かにとって良いことでも、それが自分に合うかどうかは別のこと」

私は数年前までビジネス書をよく読んでいたのですが、そのときも同じようなことを感じて、ビジネス書とは少し距離を置くようになりました。そこに書かれていたノウハウは、多くの人にとっては役立つ情報だったのかも知れませんが、自分には全く合わず、実践しても空回りして失敗することが多々ありました。

小説でもノウハウでも人間関係でも同じです。
誰かにとって良いことであっても、自分にとってどうかは全く別のことです。そして、世の中と自分の感じ方が違ったときは、「自分の感覚を優先する」ことが大切です。

こうした経験の積み重ねが「自分のことを大切にする」感性を育てると同時に、「人生をより良くするための方法」に繋がるような気がしてます。

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