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「主語が大きくなるのはとにかく良くない」と「2019年 秩父 その2」と6/23〜6/29の日記

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2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「主語が大きくなるのはとにかく良くない」
今週の写真は「2019年 秩父 その2」
です。

今週の文章「主語が大きくなるのはとにかく良くない」

先日知人と食事をしていた際にスケジュール管理の話になり、自分は割と柔術の練習、学業、仕事、その他の時間などをしっかりスケジュール立ててやりたい方だというようなことを話していた際に"Oh that's so Japanese"(へぇそれはすごい日本人的だね)というような褒められ方をして、それが割と後々までひっかかっている。

いやいや日本人にも色々いるし、自分も昔からこうだったわけではないし、そもそも日本人がスケジュール管理うまいみたいな話も聞いたことないぞ、とか色々思ったのだが、とどのつまり主語を大きくして人を捉えることはポジティブであれネガティブであれ、良くないことなんだと改めて思った。

ネガティブなことであればいうまでもなく差別につながるし、ポジティブなことであっても、それを属性に結びつけて話すことはその人の努力だったり考え方を無視してあなたは⚪︎⚪︎だからそんなことできて当然と言っているような感じにもなるし、だから自分にはできないっていう考え方にもつながる気がする。

そもそも、他人の面白さは大体属性に結びついて持っている偏見/固定観念を取り払った時にあらわれるものだ。恋愛の文脈でよくギャップに惹かれるという話があるが、それは何も男女間の話だけではなく、人付き合い全般、さらにいうとエンターテイメントも含めた自分以外の世界全般との関係性において言えることだ。筋トレは辛い/つまらない/意味がないと思っているところを超えて実際にやってみると意外と面白さだったり楽しさが理解できたりする。主語を大きくしてしまうことは実際に触れる前にその対象に関する自分の考えを固定してしまうことであり、それは世の中の面白さをそれなりの割合で逃してしまうものだと思う。

偏見、固定観念というものがとにかく悪いというわけではない。自分たちは日々生きる中で何十人、何百人、何千人という人と関わっていくわけで、その全ての人やものに対して一歩立ち止まって考えようとしても脳の処理も容積もエネルギーもとても持たないし、むしろ自分がダメージを受けてしまう場合もあるだろう。だけどせめて、自分の周り何メートルかで関わる人に対してはしっかり固定観念を捨てて接するようにしたい。

ちなみに冒頭の知人は、その後も東洋人は〜、インド人は〜という会話に終始していて、食事が終わる際には自分がとても疲弊してしまいそれ以降は会っていない。さて、この知人はどのような属性の人だろうか?読んでいる人が思い浮かべた人物像はおそらくその人の偏見/固定観念を映し出しているものだと思う。結局のところその人がどんな属性だろうと嫌な思いをしたこととそれは関係ない。プラスもマイナスも、実際触れてみないとわからないものだと思う。

今週の写真「2019年 秩父 その2」

今週の写真は2019年 秩父 その2です!
秩父の三十四観音はこじんまりした寺院がほとんどで、近所の稲荷神社みたいなところを延々巡っていくような感じなのですが、その一個一個を徒歩で訪れると途中で気づくことがあったり色々なことを考える時間になったりします。結局のところ訪れる先の寺院やそこでもらう御朱印ではなく、そういった時間こそが良さなんだろうなと思います。

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