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「倫理と道徳」と「2019年 金沢 その1」と5/12〜5/18の日記

お知らせ

2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「倫理と道徳」
今週の写真は「2019年 金沢 その1」
です。

今週の文章「倫理と道徳」

倫理と道徳というとどちらも正しさを表す言葉で、パッと聞き似たようなものだと思われるかもしれない。実際どちらも類義語として挙げられるし、倫理を調べると道徳が出てくる。

https://itetsu.jp/kyushu/wp-content/uploads/2020/03/JoHiM08_00.pdf

上記のリンク先の記事を読むと日本語としてはもともと仏教用語として存在した道徳と、Ethicsの訳語として作られた倫理の成立過程の違いと、それぞれが意味するところは使い手のこめる意味によって変わってくるということが書かれている。

しかし、それぞれの訳語になっているEthicsとMoralには大きな違いがある。

他者との関係性における正しさとしての道徳/Moral

Moralとは、社会通念や他者との関係性における正しさを表す。これは法であったり慣習、常識などを含むもので、一般的な道徳観念とも近いと思う。

当然、一般的にこれが守らないといけないものとしてまず頭に浮かぶ。一方で、これらは時や場所が変われば移ろいゆくものでもある。例えば食事の内容を一つとっても、牛肉が禁止の文化があれば豚肉が禁止の文化もあるし、昆虫食が当たり前の文化、犬を食べる文化、魚を食べる文化など数え切れないほどのルール/社会が存在する。食事方法も手で食べるのがルールの場所/時代もあれば、食べた後に食器を割ってしまうような場所もある。同様に社会的なルールには数えきれないほどのバリエーションがある。

「どの時代のどこに行っても誰に対しても正しい行いは何か?」という問いがあったとすれば、例えば殺人などのエクストリームな行為であってもそこに当てはまらないことは少し考えればわかる。功利主義的な最大多数の最大幸福という考え方もマイノリティの尊厳を考慮しないものであるとして現代では否定されている。

自分の中での正しい軸としての倫理/Ethics

一方で倫理(Ethics)とは、より絶対的な善/正義/軸とは何かということを考えることである。これが「考えること」であるのが大事なところで、結局上記で見たように善や正義のようなものを定義することは非常に難しくて、言葉にした瞬間に否定されてしまうようなものである。

しかし、一方でそれを否定して「どうせ正しさなんて人それぞれだから」という態度で臨むことが正しいのだろうかというと、そんなことはない(と考えることが正しさであるように思われる)。では、どうすればいいかというと、考えて実践し続けるしかない。

少しでも正しい方法を考えて、それを実践して、世の中が少しでもいい方向に進むように働きかけていくしかない。

まとめ

真/善/美というのは辿り着こうと頑張っても決して辿り着けないようなものである。では、たどり着く行為に意味がないのかというとそんなことはなくて、その行為の中にこそそれが宿るようなものだと思う。

この考え方には課題もあって、例えば本当にそれが善であると信じて虐殺を行なっているような為政者がいたとしてそれをどう否定するか?ということに対して答えを出せなかったりもするのだけれど、個人レベルで世の中に対する考え方を整理する分には非常に有用な考え方だと思う。

この考え方を通して考えて初めて、自分が音楽や柔術を通してやろうとしていることを自分の言葉で理解できるようになったのだが、それは次の記事で書こうと思う。

今週の写真「2019年 金沢 その1」

今週の写真は2019年 金沢 その1です!
金沢はすごい好きな街で、文化、自然、あと都会感のバランスがよくて、しゃれたカフェがたくさんあったりなんとなく街全体に活気があるように感じられたり。21世紀美術館があって隣の富山の美術館のコレクションもすごいよくて、ご飯も美味しくて、あと兼六園と金沢城は本当に綺麗。長い時間を過ごしたわけではないけど、あちこち旅行で訪れる中で「ここなら住めるかも」って思った場所の中の一つです。今回は兼六園で撮った写真を中心に載せます!

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