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暮らしている感、やっと。

スパーで不意にぶつかってしまった女性に、
「あ、ごめんなさい!」と咄嗟に言ってしまったジャパニーズは私です、どうも。

こっちの生活も慣れてきた、ような感じ。
正確には、生活リズムができてきただけかもしんないけど。
ドイツ語は相変わらずわからんし、
やっぱ英語も必要よねーと思ったり、
とにかく言葉の壁をなんとかしたい。
今は翻訳も優秀だからなんとかなるにはなるけど、
自分の言葉で話してコミュニケーションをとれるようにはやっぱりなりたい。
ドイツ語は毎日勉強してて、すこーーーしだけ、
単語やらなんとなくの規則性というか、覚えてきたような?程度。まっだまだ。
半ば強制的に30歳を過ぎて初めて勉強した簿記が、
気がついたらハマって楽しくなっていた、くらいまで早くいきたい。

やっと住民登録の予約を月末に取れて、気持ちが少し楽になったところ。
おもろいことがいっぱいあったよ、初めての海外生活。

当たり前と言う名の善意
外を歩いている時のこと。
大きなサイズの車椅子に乗った男性を押していたひとりのご年配の女性。
道の縁石を上手く上がれずに苦戦しているなと私が気づいた瞬間にはもう、
道路を走っていた車が道の真ん中で急停止して運転席から降りてきた男性と、
すぐ側を談笑しながら歩いていた若人たちが駆け寄って、
たぶん「手をかしましょうか?」的なことを言って手を差し伸べていて。
結局女性は手を借りることなく自分で車椅子を押して行ったんだけど。
了承を得ずに勝手に手伝うことはその人の尊厳を奪うからいけないんだって。
でも、困っている人がいればすぐに手を差し伸べる国民性。
なんて人が人らしいと、ベルリンに来てからいちばん感動した瞬間。

ノンストップ救急車両
すんっごいけたたましいサイレン音を響かせて駆け抜けていく救急車両。
驚いたのが、交差点。
人も車もぴたーっと停まって、
救急車両はほとんどスピードを落とすことなく交差点に突っ込んでいく。
日本で同じことをやったら間違いなく毎回大事故。
何度見てもあれはすごいと思うと同時に、なんだかひやひやもしてしまう。
停まらないと罰則でもあるんかね?
ほんとにみんな、ぴたーっと停まる。すごい。

ぴーちくぱーちく延々と
至る所にカフェやカフェやカフェがある。
(でもスタバはほとんど見かけない)
ここの人たちからカフェを奪ったら1日と持たずに暴動が起きそうなくらい。
で、喋る喋るよく喋る、みんな。
ひとりで作業してる人はいないこともないけど少数。
とにかく誰かと延々喋ってる。
道を歩いていても電話をしている人の多さよ。
ランニングしながらハンズフリーで喋ってる人もいるくらい。

お荷物預かり所
家のベルが鳴らされると、毎回少し身構える。
(だってドイツ語わからんし)
このベルを鳴らしている主が、必ずしもみんな我が家へ用事があるわけではない。
同じマンションに住む他の住民の荷物を預かってくれないかと置いていく。
合理的な思考のドイツ人にとって再配達って無駄以外の何でもないんだろうね。
で、OKと預かると、数時間後に住民が取りに来るシステム。
我が家は日本でいう1階にあるから、上の階に登る面倒を避けてよく鳴らされるベル。
日本よりずっとご近所付き合いが深い。

セミよりBee蚊よりBee
ある日あれ?っと気づいたこと。
セミの声が聞こえない。
数日耳をすましていたけれど、全く聞こえてこない。
おまけに、この夏は一度も蚊に刺されていない。
代わりにと言っては何だけど、ミツバチがめちゃめちゃ多い。
ミツバチと交流しない日はないくらいとにかく寄ってくる。
今も少し刺されるんじゃないかと恐怖心はあるものの、
指に止まってもぎゃーっと叫ばなくらいには慣れてきた。

ノーリードわんわん
パグの散歩をしていて、
知らん犬がひとりで駆け寄ってきたことがもう何度あったか。
うちのここは人見知りは全くしないのに超犬見知り。
毎度逃げ惑うw
ノーリードで散歩をしている人の多さよ。
厳密には、犬はリードをして散歩をしなければならないはずのベルリン。
(飼い主が何ちゃら免許を持ってたらリードしなくていいんだって)
我々はそれを可愛いと笑っていられるからいいけど、
犬嫌いな人にはなかなか辛いだろうな。

暮らしている、って感覚がやっと生まれてきたかな。
SNSのおかげで日本ともそんなに離れている気がしない不思議。

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