うつ病体験記7:薬の副作用がしんどい
2019年10月から心療内科に通いはじめた僕は、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入剤などを飲みはじめた。
薬名は忘れてしまったが、飲み始めてから2,3ヶ月は、薬の副作用に苛まれていた。
副作用が辛くて、正直心療内科の先生を憎んだ。
何度も病院変えてやろうかと思った。
なぜこんなに苦しまなければならないのか。
うつ症状が良くなるどころか、むしろ新しい症状が出たのだ。
生きた心地がしないような気分になる。
具体的にはこんな症状が出た。
■ボーッとする、目が回る
なんとも言えないあのボーッと感。
気を抜くと目が回る。
フワフワクラクラした。
■吐き気
服薬から30分後くらいから、猛烈に吐き気がした。
吐くつもりはないし吐かなかったのだが、なんせ気持ち悪い。
頭と胸のあたりの肉をむんずとつかまれて、肉じゃがみたいに煮立てられた感覚。
噛みちぎれないコンニャクをずーっとかまされているような感覚。
もあっと襲ってくる吐き気は今思い出しても気持ち悪くなる。
とにかく普段の風邪の時の吐き気とはまた種類の違うものだ。
■気が遠のく感覚
ボーッとする、目が回る、吐き気がする。
この延長に、気を失いそうになる感覚があった。
むしろこのまま倒れてしまおうか、、、とさえ思った。
とにかく血の気が引いてわさわさした。
ああ、このまま倒れてしまえ。死んでしまえ。
そうだったら楽だな。
なんて思ったことは1度や2度ではない。
薬も何種類か試した。
安定するまでは、このような副作用が出るのだ。
本当にこの先生を信じていいの…?
そう何度も疑ったが、調べると副作用は結構あるようだ。
みんなが体験していることなら、副作用は通らなければならない道なのかと諦めた。
薬に期待することは、飲んだ瞬間元気ハツラツぅ!だったが、実際はそんなことはなかった。いまだそれが不思議でならない。なんのために薬を飲んでいるのかと疑いたくなる。
元気になるために病院に通っていると思ったから。
薬を飲めばすぐ元気になるんだと、信じていたから。
この苦しみの先に明るい未来が待っているなら…
と何かの漫画や小説に出てきそうな言葉に希望を寄せながら、飲み続けた。
今はあまり副作用を当時ほど感じなくなったが、目に見える病気でもないので、果たしてこの薬が正解なのかなんて誰にもわからないのかもしれない。
通院開始から約1年、休職もしたし、当時に比べればうつ症状も和らいだ気がする。
薬のおかげで気分や調子がいい!とは言えないが、少なくとも1年前に比べてよく眠れるし、ご飯は食べれる。
波はあるが、自律神経はだんだんと整ってきていると感じる。
ただし、今でも薬はトライ&エラーを繰り返している。
「最近こんな症状があるんです」
それに対して薬を出してくるのが医者だ。
自分の症状を冷静に自覚して伝えられないと、適切な薬は出てこない。
自分の症状を冷静に自覚して伝えることなんて、すごく難しいのだが。
抗うつ薬。抗不安薬。
薬代だって無料じゃないし安くもない。
薬を飲まない生活を早く送りたいのだが、出口はまだまだ見えなさそうだ。
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