20230107

 晴れて気温も少し上がった。部屋を少し片づけた。あらためて物が多いということに絶望する。収納の必要性を感じた。いろいろな締め切りが迫っている。毎日小説は書いているのだが、進捗にはどうしてもムレがある。夏目漱石は毎日書けなくとも必ず机に向かえと言っているし、彼自身、あの「漱石山房」と呼ばれた彼の書斎に向かっていたそうだ。村上春樹も『職業としての小説家』の中で、毎朝小説を一〇枚、どんなにそれ以上書けようが一〇枚書いてそれまでで一日の書く分量は決めている、と言っている。自分にとって毎日一〇枚、つまり四千字、小説を書けるというのは驚異的である。エッセイや日記、SNSなど文字数だけで言えば、一日でそれ以上書いていても不思議ではない。しかし、小説となると話は別である。それが彼が彼を小説家たらしめているものなのかもしれない。漱石だって、一日書けないことはあったのだから。

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