20240124

 雲の多い空模様で、風が冷たく寒い一日。昨日が暖かかっただけに、寒さがより厳しく感じた。道行く人も心なしか俯いて足早に通り過ぎていく気がした。こういう日には家で映画でも観るに限る。そうでなくとも、今年は毎日のように映画を観ている。観るべき作品が多く、わたしの人生の先も見えてきたのでできる限り気になる作品は観ようと思っている。それで、アキ・カウリスマキ監督の『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』を観た。シベリアのアマチュアバンド「レニングラード・カウボーイズ」が、アメリカでの成功を夢見て旅するロードムービー。全員が突き刺さりそうなリーゼント姿でサングラスという強烈なビジュアルで、彼らがただ動くだけで(いや黙って立っているだけでも同様に)面白い。車の整備工として若きジム・ジャームッシュ監督もゲスト出演していて、「若っ!」と声が出た。彼らの演奏も大したもので、民族歌謡からロックンロール、ブルース、ハードロックとアメリカの音楽史を辿るように演奏するステージも見ごたえがあった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?