20240302

 マーガレット・アトウッド『侍女の物語』(斎藤英治訳、ハヤカワepi文庫)の読書会だった。今回は五章までの第一部。ディストピア小説と言われているが、今の日本の状況と何ら変わりないのではないかという意見も聞かれた。わたしはここで描かれる支配階級の男性であり、実家も裕福ではないが貧困でもなく、彼女たちの苦しみを十分に理解できる境遇にないため昭和や平成という今よりも女性蔑視がひどかった時代を生きてきた女性たちの感想を聞くことができるというのは、とても意義深い機会だった。

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