20230611

 雨の一日。今週はほぼ雨が続く。関東甲信では八日に梅雨入りして、東北北陸でもこの日、梅雨入りが発表されていた。今日は『百年の孤独』の読書会だった。三分の二まで読み終わった。最初の三分の一でホセ・アルカディオ・ブエンディアが死に、次の世代となるアウレリャーノ・ブエンディア大佐が死ぬところまでだ。マコンドという村の誕生と繁栄、戦争、そして、ついに近代化の波が辺境のマコンドまで押し寄せる。ホセ・アルカディオ・ブエンディアが栗の木に括りつけられたまま亡くなったり、その後も霊として彷徨う彼をアウレリャーノが見たり、小町娘レメディオスがシーツと共に消えたり、いわゆるマジックと言われる寓話が次から次へと語られて飽きさせない。この語りの魅力について語っている時に、これが大きな物語、つまり叙事詩であるという共通理解が生まれたのがハイライトだった。

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