20230609

 午前中は雨が残ったが、午後からは雨も上がった。木田元の『哲学散歩』(文藝春秋)を読み終わった。ハイデガーの研究でも知られる哲学者によるエッセイ。古代ギリシャから二〇世紀まで幅広い時代の哲学トリビアを語るもので、読みやすくてあっという間に読めた。個人的には、古代ギリシャ哲学者のエンペドクレスと、中世に最後の火炙りにされた哲学者ブルーノの章を興味深く読んだ。時代を経れば経るほど、古代ギリシャと東洋哲学はやはり同様のことを言っているように思えてならない。

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