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映画『アクト オブ キリング』

インドネシアの軍政下(1965年-1968年)、共産主義者を捕まえ、拷問し、殺害してきた男たちへのインタビューと、そのドラマを再現させた映画。

アメリカのCIAが関与していた、ギャング(民兵)による「共産主義者」とレッテルを貼られた国民の虐殺。(ウクライナ東部では、定義不明な「アゾフ大隊」によってロシア人狩りが行われ、ロシア軍介入を招いた)そのギャングたちは大人になり、立派な市民として当時の様子を嬉々として語る。
 

 とり憑かれたかのような変化

しかし当事者たちにドラマを再現させるうちに、ムードは陰鬱になっていく。「先ず机を叩け」と自ら演出した老人は、机の音を聞いてから様子が変わっていく。心理的な影響というより、彼に殺された者たちが空気を変えたような、霊的な何かを感じた。

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