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感想文 ガールズハイパーミュージカル『タイラーF〜フォーエバー〜』

朝倉薫プロデュース ガールズハイパーミュージカル 吉岡平追悼公演 『タイラーF〜フォーエバー〜』の大阪 第1夜の公演を拝見してきました。感想文です。

大阪難波 イエスシアターの1夜

吉岡平さん作のノベル「宇宙一の無責任男シリーズ」の大団円のあたりに位置するエピソードと思われるお話、荒唐無稽さにうれしくも酔わされつつ、宇宙のある星を俯瞰した80分、あっという間でした。原作シリーズを読んだことがなかったのですが、せっかくの観劇の機会、予習せずに臨みました(「永遠なれ無責任男」を来週読む予定です)。今年1月ご逝去が後日に この劇団から発表されたという原作者 吉岡平さん、謹んでご冥福をお祈りします。
有名な原作があるということもあり、以前に掛かったことがある演目でもあり、ということから、キーワードのネタバレ少々を含む感想です。

主人公と相手役、映画でこの主人公を演じる俳優と相手役、という対のおふたりの二重構造になっているお話、ずっと流れるキーワード「気楽に・・・」とそこを表す表情が舞台を客席を救いつつ物語が進行します。ひとりの力では解決しないことも、助けてくれるスキルを持つ誰かが周囲にいたり現れたりでなんとかなっていく、というところ、現実の生活でも公私の活動でも、あっ、と気付かされるところが多々です(原作も舞台化もそういう意図は持たれてなかったかもしれませんが見てると伝わってくるんですよねぇ、楽しく)。

舞台の運び、勝手な見方で、お芝居とミュージカルに分けてみると、お芝居7割、歌3割、歌は演目構成の工夫で挿入箇所も含まれていたようち思われますので、挿入部分を除くと、本筋部分は歌2割でつくられているのかもしれません。お芝居部分、全ての演者さまの声がよく通っていて、舞台の、劇場のどこの部分からの発声であってもよく聴こえました。一方、老人耳で聴力と理解力の衰え著しい身、早口のセリフで単語を捕捉できないところもごく少なくではありますが、ありました。

お芝居部分、とにかく楽しい、明るい、客席との一体感が心地よい、です。歌の部分は、短い期間で編成されたと思われる大阪キャストの皆様含めてハーモニーを醸し出されていました、敬服。歌は、有能なロボットであるロビン・サーチライト(大阪で演じたのは 小山ひかるさん)のコーナーが圧巻でした。歌詞の表現、迫力とも、貫禄と深さが隠せない感じで際立っていました。この方、9月の東京公演のダブルキャストでは、映画主演レオンも演じられたそうで、東京公演の両キャスティングを見逃したのが残念におもわれました。

物販コーナーで台本を入手できました

今回これを観れたきっかけは、昨年東京で舞台を拝見したから、で、また観たいと思っていたからでした。フォローしていたSNS(小山ひかるさんと脚本の麻草郁さん)で公演のことを知り、東京は断念、大阪もゴルフに行く日やからムリやなと思ってたところ、金曜夜に行けることになり、観れたこと、ホンマに幸運でした。
次の機会を楽しみにしてます。

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